いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

蝉の羽化を見守る

先日予告の蝉羽化写真。昆虫が苦手な方はスルーしてくださいね。

柿の木の幹をよじ登った蝉が、風通しの良い南の葉先を選んで

葉の裏にしっかりつかまります。

 背中が割れる瞬間を待って見つめていました。

 

ゆっくりと背中の割れ目が開いていきます。

 

 

徐々に体が現れます。おでこの星が光ってます。黒い目がかわいい

 

大きく上体ををそらして、羽が出てきます!きれいな翡翠色。

 

ここでしばらく動きが止まります。

たぶん足の爪が乾くのを待っているのだと思います。

硬くなってくれないと、この後の作業ができません。

 

さて、腹筋(?)で体を持ち上げて、殻の肩あたりに爪をかけ、

残った腹部を抜き出します。

 

無事に殻を脱ぎ、態勢を整えたらすぐさま羽を伸ばします。

 

大きな羽が先に、あとから内側の羽が開いていきます。

後はゆっくりと乾かします。

9時半ごろに脱ぎ終わり。

12時ごろ見たときには、葉裏でのぶら下がり姿勢をやめ、

葉の上に移動、安定した場所で休んでいました。

 

絵付けの役に立つかどうかは別として、

羽が延びていく途中のフォルムは、

どこをとっても美しい曲線で、感嘆するばかりでした。

 

人生、夏休みの自由研究

先日庭で、蝉の羽化に出会い、じっくり眺めた。

5匹も一度に次々と羽化が進む様子は、結構なドラマだった。

 

セミの抜け殻を集めておいたら、

里帰り娘の「何ゼミ?」の一言から、見分け方調べがはじまり、

雌雄見分けや、割合考察まで会話がもりあがった。

 

図書館の本を読んで、感動する。最近は中島京子さん。

聞いてほしくてブログに書かなくっちゃと思う。

 

空の雲を眺めて、季節や天候を読む。

環天頂アーク、虹、トンビ、巣立ちの燕、

人工衛星、むくむく育つ金床雲。

 

モロヘイヤは硬そうな茎を差し芽にしてみる。

地面に刺しておくと勝手に生きていく不思議。

勝手といえば土から勝手にに出てきたトゲトゲ蔓に雌花が付いた。

実るのはカボチャ?スイカ?ズッキーニ??

これも目が離せない。

 

もうひとつ目が離せないのがイチジクの樹。

カミキリムシは害虫だけど絵のモデル。

青い実を観察し、明日、甘くなる実を先読みしないと

鳥に先を越されて食べられない。今日は鳥の勝ち。

美味しい所だけつついて、空っぽにされちゃった。

 

猫の世話と病状観察に投薬。今日もかわいい。

 

日々のスケッチ、もちろん陶芸。

 

それぞれが

「自然観察日記」、「理科の自由研究」、「読書感想文」、

「植物水やり当番」「動物飼育係」そして「図画工作」?

 

・・・あれ?(ひらめき)

「私って人生が夏休みの自由研究の人!じゃん!」

 

なんか大発見な気がして、同居人にそう言ったら、

「確かに。【夏休みの自由研究業】を名乗れば?」って、笑ってた。

 

毎年この時期になると、ラジオからも新聞にも

宿題の自由研究を嫌々やっつけるとか、

子供の頃嫌でしょうがなかった自由研究の思い出とか

挙句は「自由研究なんか必要なんでしょうか?」とか、

「否定的ご意見」ばかりが聞こえてくる。

 

だとしたら、私の人生って苦労の連続って事になりません??

本人としては十分楽しいんですけど。

 

むしろ、

どぎつい色の小さな液晶画面の前で囚人のように背を丸めて

長時間「ゲーム」にむかうという、彼らの「夏休みの自由時間」の方が、

よほど苦行に思えてしまうんだけどね。

カマキリ赤ちゃん誕生報告

年、10月24日
オオカマキリの産卵シーン」を目撃したのです。
(ここで書こうと思って撮影もしたのに、
すっかり書いたつもりで忘れてた・・ダメだこりゃ)

 

場所は窯場の裏手。種から勝手に生えた柑橘系木。
(柚子っぽいのですが、成らないので不明です。何せ「柚子の大馬鹿18年」ですから。)
鋭いトゲに阻まれて鳥が入り込めない場所を選ぶ、
とても賢い母さんでした。

庭のカマキリさんにはモデルになって貰った義理もあり
心にかけて見守ってました。

 

そしてとうとう昨日。
祝!赤ちゃんカマキリ誕生!!

生まれたときからカマキリポーズ!

産卵の様子を直接見た卵塊を含め3つの卵胞のうち、
2つが同じ日に孵化しました。
風が強く当たる側にあった1つは、
凍ったのか変色してしまい、朽ちてしまったようです。

自然は厳しいのね・・

孵化後の卵画像です。


卵胞から垂れ下がってみえるのは、「カマキリ」ではありません
卵胞から出てくるときの糸というか、
「出舟の紙テープ」?「へその緒」?みたいな 何か、です。
隣に一匹ぼやっと見えるのが、赤ちゃんカマキリです。

 

なお、昨日孵化に気が付いた時、
すでに夕刻で、しかも雨が降り始めていたので
写真がお粗末なのはご容赦ください。


今年もこの庭で
「次世代カマキリ」に出会える事を願ってます。

↓カマキリにモデルになってもらった作品はコチラ↓

いむげむ亭日常・陶・中島惠のサイト (xrea.com)

降参! 鳥が教えてくれた空


うまく書けないまま、何か月も過ぎてしまって、
ブログの停滞原因になってたの紹介。

あれこれ手作業をしながらも、
「うまく伝わる書き方ないかなぁ」と言葉を探し、
思いついた気がする度に、
キーボードに向き合ってきたのだが・・・
書いても書いても消すばっかり


もう!!全然うまくいかないのっ!!

しょうがないので、もう降参します。

 

紹介文書こうとしてうまくいかなかった本はこちらです!

(本自体は、わかりやすい読みやすい作品なのですよ。)

*-----*-----*-----*-----*-----*

【鳥が教えてくれた空】 (集英社文庫)

 三宮 麻由子 著  

*-----*-----*-----*-----*-----*

 

何がダメって、
わたしが紹介を書こうとすると、
どうにもステレオタイプな分類単語」が並んでしまうんですわ。

「一番に伝えたい、読んで心にズンと食らった思い」から
離れるばかりになってしまって。


書きたいことと、違うんだなぁ・・・

 

その違いを例えると

【植物図鑑で「花の名前」と「植物学的分類」を読んでのわかった感】

【同じ花が一面満開の花畑に立って、見上げるとひばりが飛んでて

風に吹かれながら深呼吸をした幸福感】

それぐらいの違う文になってしまうのです。

 

なんでもいいので、この本を手にしてください。

ダマされたと思って読んでみてください。

 

私が読んで感じたことは・・・また別に書く事にします。

ああ、やっと肩の荷が下りた!

戦争、終わり!

すみません。嘘です。

エイプリールフールです。

あまりに終わってほしかったので、嘘をついてみました。

 

三月の日記は、こんな情勢もコロナもあって
なんだか面白い読み物にできなかったので
アップしませんでした。

 

今日は(嘘じゃない)近況報告だけで失礼します。

●家族全員コロナには捕まらず元気です。 

●同居人は転勤。娘が生まれた時の勤務先に再任用です。

●「鎌倉殿」に出てくる重忠公の家(塚も)
 【重忠公園】が、桜満開。散歩に行こうっと。

●そういえば、今日は結婚記念日です。

 

さあ、春。新年度!

♪ Always Look on the Bright Side of Life ~ ♪

読んだ本『飛ぶための百歩』

飛ぶための百歩という本を空に

『飛ぶための百歩』
ジュゼッペ・フェスタ作
岩崎書店

 

夏のドロミテ渓谷を舞台に
5歳で視力を失った14歳の男の子と、
山小屋で出会った同じくらいの女の子
まだ飛べない鷲のヒナの「二日間」の物語です。

 

読み始めるとすぐ、スッとに行けます。
一度でも山歩きをした人なら誰でも、
その記憶が呼び起こされるでしょう。
い日差しの登り道から、一歩樹林に踏み込んだ時の
ヒンヤリ感針葉樹の香りまれるあの感じ
  最初の数行でその世界に入ってしまえば
 (多分、子供さんでも)わくわく読み進められます。

「いつでもまずは目が見えない人扱い」にイラっとしている思春期の男の子と
彼に会って「なんか気まずい」と会話ができない思春期の女の子。
一方、絶壁の巣で餌を待つ鷲のヒナ君。
「見えない人生」に思いをよせつつ、展開にドキドキ。
彼らを大人視点で見守るもよし、入り込むもよし。

さくっと読み終えられるボリュームで
風が心地よいラストを迎えられること間違いなしです。

冬期パラリンピックももうすぐ。
誰かにプレゼントしたくなるかもです。
(かくいう私も柄にもなく紹介しております。)

 

蛇足ながら・・・

「自分は速読タイプ」と思われる方には、
ちょっとゆっくり読む事をお勧めしておきます。
ホントに読みやすいのでササっと読めばよめちゃうんですけど、
山の空気を醸す時間を取りながら読む方が、
心の飛距離が出ると思います。

 

2月1日は家の祭日


本日、両親は60年目の結婚記念日。
で、我が同居人も誕生日。
ワンコのユンタ君も今日が推定生誕日でした。

そんなわけで、今日は我が家では祭日♪なのです。

 

このお正月、集まって祝うのを見送る相談をした時には
「2月1日にいろいろ収まってたら、
みんなでごちそうを食べに行こうね」と
約束していたのですが・・・・

 

それどころじゃない感染者数、
そして、いよいよ同居人の職場でも・・・。

 

ごちそうの先送りは残念ですが、
猫も含め、全員無事で今日を迎えられただけでも
めでたい事!!

 

ケーキ(同居人の分は子供からのプレゼント)と
イワシのカピソースでつくるアラビアータ
ビールに、コーンポタージュなどで
夫婦で祝う予定です。

おっとこんな時間!

作らなきゃ。f:id:imugemtei:20220202165205j:plain