いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

#日々の出来事

酷暑釉作り 3(最終回)

三回続きの最終回、やっと陶芸家らしい道具が登場します。 「ポットミル」「ミルラック」という、昭和の家内工業的な機械です。見かけだけではなく、稼働音がまた超昭和レトロ。(ポンコツともいう) 白い筒状に見えるのが硬いアルミナ磁器の焼物で出来たポ…

真贋新緑

三月半ばからずっと、贋の新緑の中で暮らしてきた。 塗装工事の足場が雨で延期が続いたせいで緑色の足場シートが掛かりっぱなしだったのだ。 人間なんていい加減なものだ。 「フェイクニュース」「カクギケッテイ」「グンジヒ」「インボイス」「アンダーコン…

発明?ハンドウォーマーのちエコたわし

今週のお題「手づくり」 うう、寒い。おもては雪です。皆様の地域はいかがでしょう。 こんな日は工房の土も冷え冷えです。 特に今年は、気温も風も厳しい気がします。工房や庭で惜しげなく使えて、丈夫で、洗濯機ざぶざぶで洗えるハンドウォーマーが欲しいと…

インスタレーション作品《 清 2023 》

この冬もまた峰ばあちゃんの美味しい下仁田ネギを頒けて頂きました。 その際、大根も頂きました。 「いるだけ、自分で抜いて持っていきな」方式だったのですが間違って「漬物用大根」を抜いてしまい・・。 欲しかったのは「青首」と「煮物用大根」だったのに…

時差元旦 2023

昨年末暮れも押し迫った29日。里帰り予定の「たノ字」(子)から連絡が。 「今さ~濃厚接触者になった。ゴメン。」いや、謝る事じゃない・・が。 何も症状はないというのでまず安心。なんでも、前日28日に御用納めで一緒に仕事していた方が今朝発熱→コロナ陽…

猫は前しか向かない 「5 ニャン天頂アーク」

翌日。娘と二人で市の火葬場へ。午後1時、快晴の空にからだを還す。 それは帰宅後、諸々安置して一段落した午後3時ごろの事。 庭に出た私は、「今はあのあたりかなぁ」と、空を見上げていた。 すると。昨日拭いてあげたグルニャの胸元にそっくりの白いワタ…

猫は前しか向かない 「4 行く」

その時がきたら。終末期を前向きに生きる猫の弟子(?)として、ひとつ頑張ってみようと決めていたことがあった。 それは「ブラッシの歌」を歌って送る事。 平等院の雲中供養菩薩も華やかな楽隊だし、玉三郎さんの演じた稲葉屋お孝だって、「死出三途を小唄…

猫は前しか向かない 「2 薬を選ぶ事は」

自然からの導きは猫に聞くとしても自然では済まない判断も残る。 一番難しかったのは「薬」のことだった。 食べないのだから薬も当然飲まない。どの薬を優先して飲ませるかを決めなきゃならない。 心筋梗塞を抑える薬、 血栓を溶かす薬、肺に水を溜めないた…

椿の実

庭の椿、実がなる時期。 とにかく、形がかわいい。 丸くてかたくて、だんだんに割れる様子も、分厚い殻も 中から顔を出す種も、とにかくとっても好き。 あまりに愛らしいのでお絵描き。 樹のためには種は実らせない方が良いらしい。だから、手の届く高さなら…

ドラマ 蝉吉の悲劇

予告通り、蝉写真だらけの第2弾です。 「ドラマ 蝉吉の悲劇」 夏が終わる前にアップしますね。 その日、「蝉吉」は一番良い場所を選び、一世一代の羽化に挑んでいた。 程よい風、雨もなく、すべては順調・・と、その時、誰かが「蝉吉」の柔らかい羽を乱暴に…

カマキリ赤ちゃん誕生報告

昨年、10月24日に「オオカマキリの産卵シーン」を目撃したのです。(ここで書こうと思って撮影もしたのに、すっかり書いたつもりで忘れてた・・ダメだこりゃ) 場所は窯場の裏手。種から勝手に生えた柑橘系木。(柚子っぽいのですが、成らないので不明で…

読んだ本『飛ぶための百歩』

飛ぶための百歩という本を空に 『飛ぶための百歩』ジュゼッペ・フェスタ作岩崎書店 夏のドロミテ渓谷を舞台に5歳で視力を失った14歳の男の子と、山小屋で出会った同じくらいの女の子、まだ飛べない鷲のヒナの「二日間」の物語です。 読み始めるとすぐ、ス…

猫箱の床暖房

今週のお題「あったか~い」 猫ぬくぬく♪ 猫箱の床暖房を自作しました。 使ったのはアマゾンで購入したUSBヒーター 483円(送料税込み)。注文から到着まで1か月かかったけど、安い!! 防寒ジャケットに使われているヒーター素材なのです。これを使って、…

月蝕 2021秋

「今夜はほぼ皆既月蝕」と聞いて、時間を合わせ、歩きに出た。 夜空にはごく薄いオーガンジーをなびかせたような雲が緩やかな流れを描いている。主役のお月様は、ほぼ皆既が終わるあたり。雲のフィルター越しにやんごとなき姫のよう、かそけき姿で浮かんでお…

秋の虫の話 2題

秋の虫の話1 柿の木を見上げていたら、2㎝ぐらいに育った「イラガの幼虫」を発見。これが翡翠だったらさぞ高価であろうと思うようなやや光を通す鮮やかな緑の体に、毒を示す黄色のとげが2列。さわったら大変なことになる毒虫だ。 退治のために高枝切りバ…

ある秋晴れの朝(猫バッグとアケビ)

洗濯物を干す前に、昨日仕上がった【猫バッグ】の写真を撮ろう。 かわいらしすぎて使えない猫の絵柄の「てぬぐい」を 化粧品会社のロゴ入り帆布バッグに縫い付けて、 ロゴが隠れて絵が生きるマイバッグに変身。(我ながら良い思い付き♪) ・・・このへそ天猫…

イチジクとハラペーニョ

まず「庭のイチジク」で作る【酵素シロップ】から。豊作で生では食べきれない分で作ります。 仕込んだ日。砂糖で埋め立てたみたい。 毎日かき混ぜて、6日経った今日。泡が出てます。 今回、美味しい頭部分を生で食べてしまって、根元の部分を酵素用に回して…

エッセンシャルワーカー枠

教育職である家族達がいわゆる【エッセンシャルワーカー枠】での2回目ワクチン接種を終えた。心配した副反応は、若い方に出たのみ。(頬・顎周りのリンパ節に痛みが出て一日寝ていた。) 高校生世代の感染者数増加を考えるとおじいちゃん再任用教師の連れ合…

雨の前にほたるぶくろ

昨日の夕方 庭にて 満開のほたるぶくろを映す。 絵付けと窯の事+猫の便秘がもう3日目+夕方の買い物を急がなきゃ 頭の中はすでに満杯でしたが、 「明日は一日雨」という天気予報が小耳に挟まったとたんに 思いつきランプが点灯!しました。 写真を一枚、そ…

淡路島産新玉

コロナ禍で 淡路島から出るに出られぬ友人からの予期せぬプレゼント。 本場・淡路島産の新玉ねぎさん。 丸さがとても素敵だったので、工房に連れ込んで記念撮影しました。 スライスして、生のままで頂きました。甘くてシャキシャキして、おいしい! ご自宅で…

春・さんみつ

急に暖かかった一昨日。 開きかけの形が大好きな大輪椿の壺型に膨らんだ蕾の中に 「 三密 」。 三(匹)蜜(蜂)、こんなサンミツ風景なら善哉、よきかな。 足の花粉団子の山吹色も、ふわふわの胸も、 縞々のお尻も、にぎやかな羽音も春はもうすぐと告げてい…

続続続・リスが使う器

リスが使う器の続き。 試作を続けるうちに、刷毛を使って面白い感じに。 大好きな「椿の蕾」を思わせる。 「つぼみ」も集めるリスがいたら、拾って帰るかな。 ( ↑ 花の蕾は苦そうだから、拾わない、たぶん。) さて、どう蓋物にまとめるか。

鑑賞~古伊万里の楕円大皿~

この楕円の大皿。 ヨーロッパで中国人の美術商の方が入手されたものです。太極拳をご指導いただいている姜先生からのご縁で、「私が観ての感想をメールでお送りする」巡りあわせになりました。 こちらにも転載します。(一部加筆しました) 美術館にも骨董市…

りんごとみかん

【まずリンゴの話】 当ブログでおなじみ(?)花園「ハーズショッピングセンター」。 見切り商品の棚に、一袋だけ見たことない色と形のリンゴがありました。三個一袋で270円。(お安い!) 色は 「ペールオレンジ」わかります?昔でいう「はだいろ」。そ…

断捨離・コロナ的ボツ日記

長いご無沙汰、失礼しております。 私のブログはうまく書けないことを抱えこんでしまって、止まっちゃう傾向があります。 うまく書けないあの件→今日こそ書き終えよう! →誤解なきよう説明する → 文 が 無 駄 に 長 く な る→・・・これ読んだ人は楽しいのか…

動画 中島惠 陶展2020 搬入の夜に

中島惠陶展 2020、無事始まっています。 今日は、陶芸家になって初めて会期中にお休みを決め、家で過ごしました。 家で作業したのがこれ。 初めての動画 「中島惠 陶展2020 搬入の夜に」 Youtubeにアップロードしました。 youtu.be 搬入の日は手伝ってくれる…

ラストスパートを救えや?!

救いになるのか、新兵器。 「スクエア」・・・クレジット決済システムですって! 「ZOOM」「スカイプ」・・いわずと知れたリモート道具。 今回、何でもやってみよう精神でチャレンジ中。 家族巻き込んでテストしてます。 夕ご飯の時に、かけっこ動物の顔を見…

陶展2020 パンフレット

昨日、刷り上がった「できることから」と題したパンフレット。 もちろん 「中島惠 陶展2020」の情報も表裏にございます。 こちらが表。 中島惠作陶展案内 青磁釉風桜紋壺 桜模様 陶器 そして裏面 中島惠作陶展案内 蓋物 猫の蓋物 鳥の蓋物 灰釉面取片口 …

花は咲く

10月の催しに向けての印刷物づくりが 超日程遅れ。 感染防止やら、中止の時の連絡どうするよ?やら 障害物が多すぎて 原稿がまとまらないぃぃぃ。 急ピッチで脳内まとめ作業中で若干熱暴走気味です。 冷却しようと秋の霧雨を浴びに庭にでる。 田んぼに白萩。…

彼岸花の律儀

秋の庭で 私は待っていた。 地中からの 兆し を待っていた。 ! ! ! ! ! ! 来た!白彼岸花の蕾。 地中でお彼岸をどう知るのだろう。 (ニョロニョロに似てる) 誰が見ようが誰も見まいが我関せずと お彼岸の頃になると花芽だけをスルスル伸ばして 咲く…