いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

筑波小旅行 その2 国土地理院

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地図と測量の科学館 月球義と大きな地球儀

日本地理院の広報施設

「地図と測量の科学館」
 
この世には〈地図〉と聞いただけで「心躍る人」と「変化なしの人」がいます。
私も同居人も「躍る系」の人種です。
筑波に行こうかな、と言い出した直ぐからの同居人のお勧めが
ここ「地図と測量の科学館」でした。
https://www.gsi.go.jp/MUSEUM/index.html
    ちなみにもう一つは「地質標本館」
    https://www.gsj.jp/Muse/
 
概略はHPを見ていただくとして、
私が感動しちゃったのは、
まずエントランスホールの立体視日本地図
メガネをかけ、ピントが合って入り込んだ瞬間、
平らだった床に日本海溝がパックリと口を開け、
足がすくみました!
鳥にも飛行機にもスーパーマンにも海中地形までは俯瞰できないよね・・
わかっているのに足取りが用心深くなっちゃう、
その感じがすっかり面白くなってしまい、長い時間
北海道から沖縄までを行ったり来たりしていました。

その感動の様子を見ていた係員さんも、いろいろ教えてくれました。
(単に長時間居座るオバサンが心配になったともいう)
 
そして、私を連れて行ってくれたのが
巨大地図の片隅の壁に「単なる大きな薄型テレビ」的に置かれていた
「タッちず」の前。
素朴すぎるその名前のせいで、
事前チェックでも見学ポイントから漏れていたこの「タッちず」
説明をしてもらいながら操作してみると、
これが国土地理院ならではの素晴らしい画像資料!!

中島、大興奮。
 
まず、国内どこでもいいから住所を入れて地図を表示。
これが、一見普通の地図に見えて実は3Dなのです。
左右の腕を広げ、地図の上にそれぞれの指先でタッチ。
そしてそのまま下へと指を滑らせると、
動きにつれて俯瞰角度が上下するのです!
富士山を例に挙げれば、
低くは静岡駅の角度から見上げる富士山の地形画像も、
スズメの視点、トンビの視点、オスプレイ視点に人工衛星からの視点まで
簡単に見ることができるのですね。
加えて、航空写真による色情報も表示可能、
風景状までも楽しむこともできました!「タッチ図、恐ろしい子・・・」
 
もう一つ、別の機能として、
改訂を繰り返してきた歴代の地図や、その元になった航空写真を
レイヤー(層状)に重ねて見ることができるのです。
 
グーグルアースの地図表示と写真表示を重ねて
さらに歴史さかのぼり機能が加わった感じ。

5年ごとに30年以上前の画像を
透明度を調整しながら重ねて見比べられるわけですね。
 
道路一本、新たにできただけで
以前の風景は思い出せなくなるけれど、
ここには画像データになって残っているんです。
消えたあの木、あの家、あの公園・・
工房を作ったばかりのころの航空写真、
よちよち歩きの子供と散歩したころの航空写真、
目にしたとたん、
湧き上がる記憶が沢山ありすぎて捕まえきれず、
しばし無言になりました。。
 
こんなすごいものが見られて入場料無料って。
国土地理院、あんたはエライっ!!
場所によってはを見るだけで何億円もかかる世の中なのに・・・

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そうそう、お土産売り場にも特筆すべきものが。
改訂で不要になった廃版地形図を切りそろえただけのメモ帳
「マップメモ」 本体93円!!
透かしも入った正真正銘の「地形図」用紙は
紙質良好、丈夫でなめらか、裏は本物の地形図です。
妙なイラスト一筆箋よりもお洒落♪
同じく廃版地形図をリメイクしたご当地扇子もありました。
(熊谷も東松山もあったけど、深谷はなかった?)

植物園、地質標本館、もちろん宇宙関係も含め
科学的見学ポイントだけの巡回バスの一日券(500円)が便利。
電車でお出かけになる際には、こちらも調べあれ。