初夏の庭 その1 小さな花
「ちりあやめ」
元は都内一等地の某財閥お屋敷庭園にあったものだそうで。
Rヒルズ建設用に地ならしするお仕事を孫請け負ったご町内の建材屋さんが、
作業のため剥がして廃棄するその芝生に、
この可憐な花の根が潜んでいる事を知っていて
わざと土を厚めにとり、気遣いしながら持ち帰ったとのこと。
その一部を、我が家の庭に張り込んでくださったのです。
作業のため剥がして廃棄するその芝生に、
この可憐な花の根が潜んでいる事を知っていて
わざと土を厚めにとり、気遣いしながら持ち帰ったとのこと。
その一部を、我が家の庭に張り込んでくださったのです。
5月の朝、いきなり花がぴょこっと出て
午前中の数時間だけ咲かせます。
昼過ぎにはしぼみ、緑のマッチ棒のような姿に変わります。
昼過ぎにはしぼみ、緑のマッチ棒のような姿に変わります。
今年はいつもの年より沢山咲いているみたい。
「野ばら」
勝手に生えてる一重のバラです。
一斉に花が咲く数日間は、漂う甘い香りと、
白く盛り上がる花の姿と、唸るような蜜蜂の羽音で
庭の片隅は清らかに賑わいます。
「ミニバラ」
昔、浦和の個展の折りに、
「生い茂る」でもなく、さりとて消えることもなく
30年来、律儀に毎年花をさかせてくれます。
花言葉は「友情」。
いつかまた、東京で個展ができたらおしゃべりができるかしら。
コロナを乗り越え、新たな平穏に至ることを願います。