この夏のヒーロー、私の救世主
それは!
「 か や お り ふ き ん 」
(かやおりって?という方には、一番下に説明アリ)
出会いは数年前、
個展の時にピアノのユッコちゃんから頂きました。
「白雪友禅ふきん メリーさんの羊の絵柄」
重ねられたレーヨン蚊帳生地が丈夫。縫製丁寧、ほつれない!風通しが良い!
吸水性もよい!臭くならない、早く乾く!レーヨンは土に戻る合成繊維!
その上こちらは「一番上だけはコットン(木綿)」!
顔や首を拭いても優しい!
ここ数年、お出かけに何度同伴してくれていたことか。
ですが何度も洗ううち、フチの糸が縮んでしまい
平らに畳めない事を理由に一線を引退しました。
そして・・8月。猛暑のある日。
工房に行く私の頭や首には、
例年通りホームセンターで買った「ひんやり布」が。
ところが暑さが厳しすぎて、ぬるい。蒸れる。
仕方なく水分増やすと重い。
そんな時。
食卓でふと手にした台フキンが
「ひんやり・・・ん?!白雪メリーさん・・?」
すぐに洗いなおして首の後ろに当てました。
かや織りの風通しが生む気化熱ひんやり感と
母なる木綿の安心感・・ああ、うっとり。
早急に台フキンからの一線復帰、すなわち洗って漂白、
私の頭上で再度!活躍することとなったのです。
とはいえ、一枚では足りません。すぐ買い足し作戦が始まりました。
「白雪ふきん一枚400円」・・予算の点で難。
(・・・・アベノマスクって何億円でしたっけ?)
フリマサイトで探しても開封済み格安品は数が少なく争奪戦。
で、思い出したのは、コレ
「KAYAOEI fukin」。小久保工業所製造。
マスク不足時、材料探しの100均で見かけて、そのモダンさが目を引きました。
白雪ふきんとの違いは、
「100%レーヨン」「30㎝×30㎝」(小さい)
でも「110円!お安い」同じ金額で4枚買えちゃう。
早速購入いたしましたよ。
これが、涼しい。神涼しい!!快適!!んで、思ったより柔らかい。
デザインもスッキリ! 数種類あるので識別OK。
熊谷の隣町の熱真昼でも濡らして頭にのせていると楽チン。
ぬるくなっても「ひと振り」で冷え~。
その冷えっぷりは白雪を越え、専用の冷却タオルをも凌ぐ優秀さ。
吸い取り能力も高く、顔に押し当てるだけで
汗取りと冷却の一石二鳥、いや一押二超快適♪
この気温で長時間濡らしておくのは不衛生なので
午前、午後で取り替えてつかってます。
睡眠時にも活躍。(特にお昼寝)
少しの風でも涼しい。扇風機ならしっかり涼しい。
睡眠時無呼吸症候群の父(89歳)も、呼吸マスク着けての睡眠時に
「頭にのせて寝ると涼しくていいね」と喜んでくれました。
さらに。
いわゆる「冷感タオル」は涼しくなったら用無しですが、
「かやおりふきん」なら元々が「フキン」。
食卓・台所に戻せばよいだけ。本来の働きをしてくれます!
秋から春までは
おろしたてを「食器拭き」に
→夏は「冷感タオル・汗拭きヒーロー!」
→次の秋以降は
→白雪系表コットンは「持ち歩きハンドタオル」に
→100均ALLレーヨンは「コロナ対策・手を石鹸で洗った後の手拭き」に
→夏はヒーロー!
→どちらも汚れてきたら台フキン→雑巾→土に還る
完璧なローテーション!です。
古い技術の「かやおり 蚊帳織」ですが
ハイテク化繊冷感商品に打ち勝つヒーロー。
(戦っているかどうかは別として)
明日も酷暑との予報。
かや織りふきんと頑張ります。
注★かやおりをご存じない方のための説明
かや、は蚊帳と書くんです。
睡眠時、蚊に刺されないために室内につるすテントのような寝具です。
「御姫様天蓋ベッドの天井とレースカーテンが全部網戸仕様」みたいな物。
その「レース的な網状の平織布」がかや織り生地です。
ガーゼと同じ織り方だけど、ずっと丈夫な布地なのですよ。
フキンは、蚊帳を作った残り布から始まったものだそうです。