いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

今夏のヒーロー★かやおりふきん

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こののヒーロー、私の救世主
それは!
「 か や お り ふ き ん 」
 (かやおりって?という方には、一番下に説明アリ)

 

出会いは数年前、
個展の時にピアノのユッコちゃんから頂きました。

「白雪友禅ふきん メリーさんの羊の絵柄」

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重ねられたレーヨン蚊帳生地丈夫。縫製丁寧、ほつれない!風通しが良い!
吸水性もよい!臭くならない、早く乾く!レーヨンは土に戻る合成繊維!

その上こちらは「一番上だけはコットン(木綿)」
顔や首を拭いても優しい!

ここ数年、お出かけに何度同伴してくれていたことか。
ですが何度も洗ううち、フチの糸が縮んでしまい
平らに畳めない事を理由に一線を引退しました。

 

そして・・8月。猛暑のある日。
工房に行く私の頭や首には、
例年通りホームセンターで買った「ひんやり布」が
ところが暑さが厳しすぎて、ぬるい。蒸れる。
仕方なく水分増やすとい。

そんな時。
食卓でふと手にした台フキン


ひんやり・・・ん?!白雪メリーさん・・

 

すぐに洗いなおして首の後ろに当てました。
かや織りの風通しが生む気化熱ひんやり感
なる木綿の安心感・・ああ、うっとり

 

早急に台フキンからの一線復帰、すなわち洗って漂白、

私の頭上で再度!活躍することとなったのです。

 

とはいえ、一枚では足りません。すぐ買い足し作戦が始まりました。
「白雪ふきん一枚400円」・・予算の点で
 (・・・・アベノマスクって何億円でしたっけ?)
フリマサイトで探しても開封済み格安品は数が少なく争奪戦

 

で、思い出したのは、コレ
「KAYAOEI fukin」。小久保工業所製造。

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マスク不足時、材料探しの100均で見かけて、そのモダンさが目を引きました。

白雪ふきんとの違いは、
「100%レーヨン」「30㎝×30㎝」(小さい)

でも「110円!お安い」同じ金額で4枚買えちゃう。

 

早速購入いたしましたよ。
これが、涼しい。涼しい!!快適!!んで、思ったよりらかい。
デザインもスッキリ! 数種類あるので識別OK。

 

熊谷の隣町の熱真昼でも濡らして頭にのせているチン。
ぬるくなっても「ひと振り」冷え
その冷えっぷりは白雪を越え、専用の冷却タオルをも凌ぐ優秀さ。
吸い取り能力も高く、顔に押し当てるだけで
汗取り冷却の一石二鳥、いや一押二超快適♪

 

この気温で長時間濡らしておくのは不衛生なので
午前、午後で取り替えてつかってます。

睡眠時にも活躍。(特にお昼寝)
少しのでもしい。扇風機ならしっかり涼しい。

睡眠時無呼吸症候群の父(89歳)も、呼吸マスク着けての睡眠時に
「頭にのせて寝ると涼しくていいね」と喜んでくれました。

 

さらに。
いわゆる「冷感タオル」涼しくなったら用無しですが、
「かやおりふきん」なら元々が「フキン」
食卓・台所に戻せばよいだけ。本来の働きをしてくれます!

からまでは 
おろしたて「食器拭き」
「冷感タオル・汗拭きヒーロー!」
→次の以降は
 →白雪系表コットンは「持ち歩きハンドタオル」に
 →100均ALLレーヨンは「コロナ対策・手を石鹸で洗った後の手拭き」に

ヒーロー!
 →どちらも汚れてきたら台フキン→雑巾→土に還る

完璧なローテーション!です。

古い技術の「かやおり 蚊帳織」ですが
ハイテク化繊冷感商品に打ち勝つヒーロー。
(戦っているかどうかは別として)

明日も酷暑との予報。
かや織りふきんと頑張ります。 


注★かやおりをご存じない方のための説明


かや、は蚊帳と書くんです。
睡眠時、蚊に刺されないために室内につるすテントのような寝具です。
「御姫様天蓋ベッドの天井とレースカーテンが全部網戸仕様」みたいな物。
その「レース的な網状の平織布」がかや織り生地です。
ガーゼと同じ織り方だけど、ずっと丈夫な布地なのですよ。

フキンは、蚊帳を作った残り布から始まったものだそうです。