三月半ばからずっと、贋の新緑の中で暮らしてきた。
塗装工事の足場が雨で延期が続いたせいで
緑色の足場シートが掛かりっぱなしだったのだ。
人間なんていい加減なものだ。
「フェイクニュース」「カクギケッテイ」「グンジヒ」
「インボイス」「アンダーコントロール」
自信を取り巻く諸々に懐疑的なタイプの私でも
「緑色」には簡単に騙されて慣れ親しんでしまうものらしい。
最近の足場シートは通気性もよく、
虫が入らない分むしろ快適だったりする。
だが、新緑の真贋も「食」となると違ってくる。
季節の味、新緑の味は「ホンモノ」に限る。
まず【新茶】
摘んだお茶の葉をチン!して揉むだけでも
風味は格別。
急に暑かった日にはミントとブレンドして飲んだら
内側から涼しく、元気が出てきた。
たくさん摘めた時にはには
レンジでチン→揉んで→干し→保存。
もう一つが
【アケビの新芽】
以前試して、そのあまりの苦さに
「これは食べられない物!」と決め込んでいたのだが、
今年はあまりに茂っているので
モッタイナイ精神から再チャレンジ。
ちょっと調べたら
「塩ゆでにしてから、水に浸して
ほどほどに苦みを抜けばよい」との事。
歯触りよく、風味よく、大変好評。
薄いだし汁におひたしにしても美味。
明日はようやく、足場が外れ「贋新緑暮らし」はおわる。
連休には、真新緑の中で、
キレイに塗られた我が家を眺めながら
自作の新茶を頂くのが、とても楽しみ。