梅雨の明けない七夕。
同級生の一人が
夜空に旅立ってしまいました。
凄く親しかったわけでもないけれど
30人だけの工芸科仲間というのは
青春の同じ釜の飯的な気持ちのつながりがあって。
よしちゃん。
キレイな歯が並んだ、大きな笑い顔と、
きれいにした爪と、大きくてふっくらした手。
先に行くほど細くなった形の指2本で
つまむように挟むタバコと
本当に、本当にうまそうな一服姿。
そこにいてくれると空気が愉しくなる、
そんなお姉さんでした。
癌の転移からの入院、半月ほどの戦いと旅立ち。
戦いの最後に彼女が妹さんに残した言葉を
友人づてに聞きました。
「私はヒロシという名の男の人になって、また出てくるので。
一旦、酒飲んで一服したら必ず出てくる。」
あまりによしちゃんらしくて、
あまりに見事で、
つい笑って、それからポロポロ涙です。
七夕は
ヒロシを待ちながら飲む日 に なりました。
頂いたコメント……………………………………………………………
「ヒロシ・・・」やや淡々とした調子で始まって、具体的なイメージが広がり、
クライマックスを経て終曲に到る流れは自然で高揚感があり、読む人の心を打ちます。
人通りの少ない道ばたにぽつんと咲かせておくには一寸もったいない美しい花だと思いました。
[ おかめ ]
2009/7/18(土) 午後 7:47
おかめ様に静かに一礼。
花は・・・よしちゃんに。
[ いむげむ亭 ]
2009/7/27(月) 午前 11:27