いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

卒業式

3月15日、朝。

子供の卒業式に同居人ともども出席するため
朝ごはんを食べていた私。
クラスのみんなや、部活動の仲間とちょっとでも長く居たい子供は
早く出るべく支度をしていました。

と、そこへ子供の携帯が鳴って、何やら発生の模様。

「・・・籠原炎上、高崎線終了だって」

え?

PC起動して確認すると、おおお。
見慣れた籠原駅が火を吹く映像が。

これでは来られない生徒さんも
かなりの数出てしまうのでは・・・
なんて残念なことだろう・・・・・


  いや!ノリの熊女とまで言われるあの高校で
  公然とノリまくれる最終イベントを
  事故程度で逃す生徒などいるわけがない。
  むしろこの障害に張り切っちゃって、
  早めに集合するにだろう。
 
第一、鍛え方が違う。

  大雪の日も台風の日も嵐も夏の暑さにも負けず、
  磨きに磨いた抜いた登校スキル。
  伝統様式の香りただよう「緊急熊女」の定型文、 
  【通常通り行います。気をつけて登校してください。】は
  すでに校訓だ。
 
…………………………………
結局・・

3時間遅らせて始まった卒業式。
案の定、ほとんどが出席できたもよう。
(先生方のご尽力に感謝いたします)

無事証書を頂き、言葉を頂き、歌も終わり
退場の時間がやって来た。

最前列に座っていたクラスが、
一斉に椅子の上に立ち並び、まわれ右、
参集した下級生・父兄に向かい、声を合わせて別れを告げる。
実に高らかで、陽気な「卒業宣言」

その後「解散!」の掛け声を機に、
疾風のごとく駆け足で退場。
下級生の作ったのアーチをくぐり、去っていく。
続いて2組、娘のクラス。そして3組、また次の組。

一人ひとりが春の風。時満ちて風立ち、旅立っていった


最後のクラスが退場し、足音が遠ざかったそのあとで
ほんの一瞬、すべての音が途切れ
ぽっかりあいたる空間」が
見えたような。

ザワザワとした現世の雑音に、すぐ散逸してしまったけれど
あれが、
あのガランポカンとした光が
「親のもらえる卒業の証」だと、そう言ったら・・・
恰好つけすぎでしょうかね。(笑

とまれ
学校を後にした私たち親は
仲間たちと忙しくて当分帰宅しない娘は放置して
チョコレートのおいしいケーキ屋さんで
極上のケーキを二つ買い
家に帰ってコーヒーを入れて
タツでおいしく頂いて、親の祝賀会をいたしました!

やっぱりこういう形而下の証もないとね!!