「飲ませ続けるのがネックで、諦める飼い主さんがおおいのですよ」と言われた。
もしかしたら、私の三年が参考になるかもしれない。
また、対処療法で三年以上延命できている事が、
同じような飼い主さんの励ましになるかもしれない。
そう考えたので、我が家での投薬方法を書いておく。
(完全我流です。猫の個体差もあります。ご了承ください)
ポイント①【オブラート】

(薬は利尿剤・血栓防止薬・強心性血管拡張剤。)
・丸い平たいオブラートを半分か三分の一に割いて使う。
(中心角120度か、180度)
・半分に折ってから、その真ん中を割くと簡単に半分になる。

・のみこみやすいように、きっちり包む。
・すべての場所でオブラートが多層になるようにつつむ。
ポイント②【トロミ成分】
★そのままでは、オブラートが上あごに張り付いたり、
喉に張り付いて飲み込めなかったりするので
水分のあるトロミ食材を小さじ半分強程度、薬の包みにまぶしてから食べさせている。
以下に主に使っているトロミ成分を挙げる。
1、ヨーグルト
・低温殺菌牛乳から自作する 人猫兼用のヨーグルト。
(原料は大沢乳業@埼玉行田 この牛乳はおいしい♪)
・どうも乳酸菌は猫の腸にも良いという研究結果もあるようで一石二鳥。
・水気が多い時は茶漉に入れ10分ぐらい放置しておく。

・それでも食べない時は、チン!して、固まった部分を集めて包む。
チーズっぽい味が好きらしい。
(乳酸菌が死滅しそうなので、どうしても食べない時の奥の手)
2、水+スキムミルク
・オブラートで包んだ外側に水をつけ、スキムミルクをオハギ状態にまぶす。
・乳酸菌を摂取できるヨーグルトに比べ、消化に難があるので、ヨーグルトがない時のみ。
・脱脂乳なので獣医さんもOKをだしてくれた。
3、必殺猫缶
・舌平目だの、海老だの・・贅沢な原料が入っているらしいが、
最後に香料とあるからには、結局ファストフードかと思われる。
健康に良いかどうかは非常に怪しい。
・どうしても時間の都合がつかない等、事情がある時に奥の奥の手として使用。
4、水+おかか
・伝統の武器、猫にカツブシ、である。ヨーグルトでダメだった時用。
ヨーグルトをちょっと水で流してから削りたてをまぶす。
ポイント③ 【食べさせ方】

(平たくすると、薬だけ舌で飛ばしてしまう。)
・舐めはじめたら静かに誉める。ずっと褒め続ける。
「ん~おりこうちゃんだねぇ~」
・薬を食べたら、その瞬間にトーンを上げてほめ上げる。
「上手に食べたね~!良かったね、偉いね!天才だね!世界一だね!」
薬を飲みこむ=ママの称賛声=嬉しい事発生!、と
猫が関連付けて学習、習慣化するように。
・同時に手のひらを平たくして残りを舐めやすくしてやる。
これも、薬を飲み込む=美味しい事発生!と学習してもらうため。
ポイント④ 【タイミング・時間】
・猫は 学習して、自分で決めた【予定】に忠実。
時間にも忠実で、ずれるとむくれる事がある。
・猫の方からから予定の時間に「薬でしょ」と来た時には速やかに与える。
・さっさと済ませたいと思っていると、見抜かれる。
最悪 巣箱の中に逃げ込みお尻を向けて知らんぷり。
(反抗期の子供は、この点で「早く飲んでよ~もう~馬鹿猫~」等、
口走っては失敗していた。)
・出かける予定の時は、こちらが着替える前にやる方が良い。
猫は見ぬいて薬に背を向け、結果遅刻する。
・うちの場合、茹でた葉物が好物なので
夕食前はそちらを食べる【予定時間】になっているらしい。
葉物のにおいがしはじめるとヨーグルトは「今は違う!」と拒否される。
以上、何かの役に立つ事を願いつつ。