いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

今年の内に(2)中島みゆき 夜会

もう一か所、この秋に行った特別な場所。

それは中島みゆき 夜会】 です。イメージ 1

高校時代、運動部のほかに
フォークソング部」に属していた私、
フォークギターを抱えてよく歌っていたのが中島みゆきさんの歌。
以来ずっと、みゆきさんの歌はなんとなくいつも一緒でした。

そうはいっても、正直なところ
メロディラインやアレンジが垢ぬけていると思ったことは
あまりないのです。

ただ、
歌詞が「今、自分の気持ちに言い聞かせたい言葉」を
ド~ンと耳から注ぎ込んでくれる、いう一点で
他に類がない存在なのですね。

用途別分類では、
『芸術的分野の鑑賞音楽』ではなく、
『生活意欲発揚分野の呪文と言うか、『念仏』と言う感じです。
へこんだときや、くたびれた時、
お風呂で窯場で夜道で迷い道で
みゆきさんの歌よりもストレートに気持ちに効く
御経もお祈りも、私は知りません。

さて、
彼女の『夜会』は始まったころから興味はあったのですが、
そのチケットは、普通のコンサートよりも高価なうえに
超入手困難で知られていました。
そのプラチナチケットぶりが報道されるにつれ
転売屋が群がるようになり、発売と同時に売り切れるようになり、
ますます縁遠い物になっていたのですよね。

今年は、子供が進学の為に家を出て育児一段落もつかの間、
いろいろ、いろいろございました。
で、、
なんかずれてる自分の気持ちをどうにかしたいと思っていた頃に
ちょうどTBSラジオから前売り情報が。

チケットが取れても、もしかしちゃうと行けない。
でも、こんな時だからこそ、行きたい気がする。

迷った末、チケットゲット!
行ってきましたよ。

30年以上聞き続けてきた声の主が確かにそこにいて、
あの頃と同じく、全力で真っ直ぐ歌で舞台を作り続けておられました。
こういう人だから、よく効く呪文を創作できるのですね・・
みゆきさんの姿を私も全力で心に焼きつけてかえってきましたよ。

呪文の効き目を借りて、
明日から始まる来年
心によく効く陶器が焼けるといいなぁ。

ただ、【橋の下のアルカディア】の中の曲は
脚本が先にあって曲を当てて作ったからか
舞台作品としてのまとまりを優先したせいか
単独の楽曲としては、呪文の効きがもう一つ?という気がしました。
別に歌じゃなくても言えることは、歌にしないでほしかったかなぁ。
『歌でしか言えない』というアルバムを出したのはあなたじゃないですか。
そんな気もいたしました。
もちろん素敵な曲もありましたよ。

来年はコンサートにもチャレンジしてみましょう。

さて、今年もあと一時間ほど。
皆様良いお年をお迎えくださいませ。