冬に父(85歳)が入院した。
(今は退院して元気にしてます。)
夜中に高熱とか動けないとか言動がアヤシイとか
色々あって、本人はもちろん
看病する母も大変!!という所から始まり、
近所で入院するも原因分からず、沈黙の臓器系が疑われたため
お医者様から【禁酒令】がでた。
その後大病院で検査、
最終的に総胆管の石を取り除くところまで
これも色々色々あって、1ヶ月間の長期入院となった。
当然入院中は【お酒を呑めない】。
年末も年末、御用納めの日
総胆管の大掃除を終えて退院し
明けて4日の仕事始めに術後の検査。
これはいよいよ お酒を卒業かな、と思った。
一月ほどたった頃、夕刻の母との電話中。
母娘のボケ防止的よもやま電話の途中で聞こえた
親家庭の普通の会話
「おとうさん、今日は呑むの?」
「(やや遠くからの音声で)モチロン!!」
??え??(^^;
のんでるの?、ちょ、ちょっと大丈夫なのか?
電話をかわった父曰く、
「毎日続けないと、うまくならん!」
・・え、そこ?【上手く】? 【旨く】?
ソコ、努力するところですか。はあ。
コツコツ派で語学習得実績がある父だから
妙に「真面目な取り組み感」が漂う。
「それがちょっと酔っちゃうんだなぁ」
・・・反省点、そこですか。
っていうか、今までアレで酔ってなかったんですかぁ?
(異論ありだが自粛)
季節は移り、春。
近所の直販所にエシャロットが出回る頃になり、
こいつは父のお気に入りに酒友だったが近頃はどんな具合だろう?と思い
毎日の継続成果を訊いてみた。
曰く
「昔のママの大変さがわかるようになったよ。」
私がまだ幼かった頃。
アルコールを受け付けない母の体質を
(頭ではわかっていても)理解できず、
一緒に愉しみたくて、あれこれリキュールを取りそろえていた父。
その気持ちを無にも出来ず、
付き合って呑んでは要介護状態(?)に陥っていた母と背中をさする父。
私の記憶アルバムに今も残る、夜中の画像だ。
少量で酔うようになって初めて
父にもその苦しさがわかるようになった。と言う事らしい。
「毎日続けないとうまくならん」のは
お酒も、
夫婦の時間も、ですな。
継続の日々の長からん事を。