いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

干柿2018家内制手工業

溜まっているブログネタから
年内に、と思っていたものを一席。

このは、が豊作で、我が家の渋柿も沢山なりました。
去年まで一人でなんとかしてきた干柿作業ですけど、
この数では無理。個展の仕事も迫っているし。

そこで今年は「食べたいなら作れ!」方式。
同居人に加え私の両親も作業に加わり
初めての家内制手工業的干柿製造となりました。

11月の初旬から、風と冷え込みを観察、
天気予報と合わせて作業タイミングを探ります。
これを間違えると、途中でカビちゃうのです。

夜の冷え込みに冬の本気が垣間見えたあたりで、作業は始まり。

同居人が高枝きりばさみでをとる、私がキャッチ。
枝の始末と下手際の始末は包丁歴の長い母と私が担当。
皮を剥くのは男性陣。エプロン姿で握るピーラー。
 「縦に剥くべきか、横に剥くべきか、それが問題だ・・・」
 (あんたはハムレットか)
女性陣が間隔を一個一個工夫しつつ結ぶ、吊るし紐。(一喜一憂)
ぐつぐつ煮たった鍋の前で「柿の煮沸消毒」に集中する父。(やけど注意!)
湯気の立った柿を受け取って干すのは私。
イメージ 1
吊るす先は100円均一購入の秘密兵器、
ハンガーフック。まとめて簡単に移動できます。
天気を見ながら外と窯場で乾燥。

10日程で、最初の一個を全員で試食。

粉を吹く前、外の皮がまだ薄く
口に入れればすぐに破れて
中のトロトロが流れ出る、
絶妙な柔らかさ。
渋はほぼ抜けて、
微妙に大人の風味として残り、
濃縮された甘みに深みをそえます


自分で作らなきゃ、味わえない、
これが 絶品!!

この半干柿が美味しすぎるので、つい試食回数が増加、
保存食品の状態までに到達するのは約半数だったり(笑)

で、こちらが完成画像。ジャジャ~ン!!
イメージ 2
って、ありゃ!
柿はいいけど、・・・

医者の不養生、陶芸屋の縁欠け皿。

これは失礼しました。

でも、
もう工房に削り作業に行かないと!!!

(後で摂り直せたら張り替えます。)