いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

乙女雑巾

大皿や大壺のロクロ引きで大変に便利な雑巾がありまして。イメージ 1

びわこ」とか「和布」といえばご存知でしょうか、、
太撚りの木綿糸をザックリおった生地が
3枚重ねになっています。

20代の頃、
卒業の際の荷物に数枚紛れ込んできた・・というか
意識的に紛れ込ませてきたというか、
あ~う~昔の事なので一切記憶にはございません(古い)

ともかくもそれ以来、
ロクロ引き以外の仕事はさせずに、
大切に使って来ました。
が、あれから30年。
さすがに擦りきれて、数か所穴も開いてしまいました。

数年前から、購入したくて探し続けていたのですが、
すぐ見つかるだろうと思っていたら、
これがどっこにも見当たらない。
扱っていそうな店に立ち寄る度に掃除用具のコーナーをあたるのですが、
雑巾といえばパイル地ばかり。影も形も見当たらないのです。

先日思い立って、ネットで探してみました。

かの雑巾は「ガラ紡」という糸でできている、とわかり、
更に調べて
「乙女雑巾」という、可憐なお名前の製品だとわかりました。

同時に10年前のブログ記事をに行きあたりました。
そのタイトル 「乙女雑巾の危機」

・・・ああ、悪い予感!!!

都内のデパートでも扱われるほどの
プロの料理人たちが鍋つかみとふきん兼用で愛用する
隠れた名品だったんですね。

製造していた工場が、帆前掛け用の布を織っている・・・
・・・帆前掛けも、ずっと作業でお世話になっています。
一枚10円の雑巾作りは、息子に継がせられない、ってのも
よくわかります。
そりゃ、一枚1000円のストール作る方が絶対いいよね・・

 10年遅いですが、製造終了を惜しみます。
 10年遅いですが、今までお世話になりました。


お金を出せば、ガラ糸の布は売られていますし、
インド産の手持ち服にも思い当たる生地があるので
雑巾を工夫する手立てもあるでしょう。
でもねぇ・・・問題は端始末なんです。
乙女雑巾は縁が全部耳
(雑巾幅で折られているので縁始末が無い=ほつれない)

おとめちゃ~ん!!カ~ム バアアアッ

(・・・10年遅いですが!!)

頂いたコメント……………………………………………………………

ガラ紡布巾結構あるけど・・・
ダメなのかしら 試しに買ってみるね

[ ゼペットおばさん ]

2019/1/14(月) 午後 3:59



> ゼペットおばさんさん
コメントありがとうございます。

布巾価格で購入するのなら、
縁が耳になっている商品は見つかると思います!
ためしに買わなくていいから!!大丈夫ですから!!

お伝えしたかったのは、
・雑巾価格で偉かった。
・乙女という名前が素敵だった。
・埋もれちゃった良品の足跡を惜しみたかった。
・・・・・というあたりだったのですが、
ご心配かけちゃったのは私の筆力不足でございます。

どうか、ご心配なく。

[ いむげむ亭 ]

2019/1/17(木) 午後 0:31


> いむげむ亭さん
了解です!
そういえば漆芸の先生達が下貼りにする蚊帳の古布がなくて困ってたけど
生活が変わるととんでも無い所に弊害が出るのよね~

[ ゼペットおばさん ]

2019/1/20(日) 午後 9:29

≫蚊帳
うちも保存していた布目付け用の蚊帳布が
湿気のせいか温度のせいかボロボロ穴があきやすくなって・・
確かに、これも困ってます。
(でも、今さら蚊帳を使う人生もイヤだし・・)

[ いむげむ亭 ]

2019/2/18(月) 午前 11:21