いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

とおかんや(十日の夜の意)

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ワラで作ったこの道具。何に使うかわかります?
子供が公民館の行事で作ってきたのですが、
子供に聞かれて私、考え込んでしまいました。

このあたりの昔の行事「とおかんや」。
その際に子供達が作る道具なのですと。

地域の子供達が集まってまず、畑に一列に並びます。
この藁苞の輪になっている方を手に持って
「とお~かんや、とうかんや!」と、はやしながら
頭上から思い切り振り下ろして田畑を叩いて
隅から隅まで絨毯爆撃。
すると・・
地中のモグラが仰天して逃げ出す、と言う仕組み。
家々を周りモグラを追い、お駄賃にお菓子を貰う
・・ちょっとハロゥインみたいですね。

実際叩くとかなり大きな音がします。
本当にモグラよけになりそう。
(どこかの引っ越しおばさんも何か叩いていましたよね!)

もちろん現在はやってません。
伝統の遊びを残す町の行事として
体験風に残るのみです。

(都会育ちの私の友人へ・・
ピンと来ないかもしれませんが、
モグラの害って相当なモノなのですよ?
わが家でもキキョウをみんな
喰われてしまったことがありましたっけ。)