いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

発明?ハンドウォーマーのちエコたわし

今週のお題「手づくり」

うう、い。
おもては雪です。皆様の地域はいかがでしょう。

こんな日は工房の土も冷え冷えです。

特に今年は、気温も風も厳しい気がします。
工房や庭で惜しげなく使えて、丈夫で、洗濯機ざぶざぶで洗える
ハンドウォーマーが欲しいと思ったわけです。
(寒さが関節に来るお年頃なのでしょうが・・。)

買ってもよいのです、が。
ウールの細い糸の物は、作業に耐えず、また手洗い必須なのでダメ。
丈夫なアクリル製品
【毛玉が出て、汚れもあるけど十分温かい。捨てるのは気が咎める】
それでシーズン終わりに捨てられず、何年も迷いながら使うのが鬱。

【軍手の指を切ったもの】も安上がりで柔らかく悪くないのですが、
切り口からほつれて来るのがイヤ!邪魔くさい。


たまりかねたある日。自分でサクッと編むなら?とおもい
手作りのヒントをネットで探してみました。
すると超簡単な編み図を発見。(リンク失念)

以前どこかに書いた「葉っぱのエコたわし」と同じうね編み系

まずハンカチサイズの四角を編んで

→90度回して縦うねに置いて

→親指の穴以外綴じて筒にする それだけ!

横縞の段々ができるうね編み90度回して「ゴム編み」のように縦に使う 

その発想が新鮮でした!


エコたわし2枚分ぐらいのサイズだな、これ・・

イヤになったらエコたわしにする?大きすぎるか。

じゃ、最初からエコたわし2枚で作っとけば?

エコたわし用糸は昔「学校でつかう座布団」を作ってやった
バラバラの色毛糸が押し入れにあるはず・・。

 

そこで、ひらめきました。

じゃじゃ~ん!!(音楽)
汚くなったらエコたわしに変身!
超簡単手編みアクリルハンドウォーマー♪】

 

片手分作り方を簡単に書いておきます。


1、並太アクリル毛糸と7号ぐらいのかぎ針を用意。
2、鎖あみを「欲しいハンドウォーマーの長さ」あむ。
 (画像の作品は35目 18㎝。)
3、立ち上がりくさり2目うね編の中長編で自分の手のひらの幅ぐらいまで編む。
(私の場合は9段)
4、もう一枚同じものを編む。



5、親指を出す穴の位置を決め、穴を残して「引き抜きはぎ」ではぎ合わせる。
(糸の色を変えて分かりやすくしてあります。このはぎ方だと、解体する時に楽です。)



6、親指の穴のところを細編み一段足して補強。(やらなくてもよいです)

7、ハンドウォーマーとして使いまくり、汚れてきたら解体して、
2枚のエコたわしとして穴が開くまで使い切る。

もう一つは黄色で。ちょっと短く、30目15㎝。

 

雪で出かけられない、こんな日には
さっと仕上がる実用編み物も
悪くないですよ。

 

(後日補足)

アクリルたわしの「マイクロプラスチック化」について。

1、「アクリル衣類の洗濯物や、他の台所スポンジ、メラミンスポンジ等と比較して

 発生するマイクロプラスチック量は微少」とする研究結果があります。

2、あくまで余ったアクリル毛糸を使い切る工夫です。

 

化学繊維との付き合い方も、今後勉強していこうと思ってます。

 

インスタレーション作品《 清 2023 》

この冬もまた峰ばあちゃんの美味しい下仁田ネギを
頒けて頂きました。

その際、大根も頂きました。

「いるだけ、自分で抜いて持っていきな」方式だったのですが
間違って「漬物用大根」を抜いてしまい・・。

欲しかったのは「青首」と「煮物用大根」だったのに。
葉を見ただけでは区別がつかなかったです・・。
で。
この漬物用大根たち、責任もって食べましょう、と
干し大根にしました!

空に白い大根が揺れて美しい。

調子に乗ってタイトルをつけて作品化。

 

『 清  2023 』(SUGA 2023)

このインスタレーション作品(?)が
今年の作品第一号!

 

こんなことを書いていたら思い出した事があります。


コロナ以前、大都会にお出かけをして
『税金で巨大ゼネコン大儲け美術館』の
『巨大文科省補助金インスタレーション』を観た時の記憶です。

半端アート者で修業の足りない私は、大作品に見入りつつも
「この巨大作品、この後ゴミになるの?処理費は?
 それとも保管?保管費は?」等々
俗な雑念を払う事が出来ず、非常にモヤモヤしてしまったのでした。
・・・だってねぇ、
『展示後は巨大焼却ゴミ』では
SDGs的にも美しくない気がするじゃないですか。
さりとて、保管にまで税金投入では・・。

 

こんなに税金使わなくても、ちょっと手を働かせれば、
美しい風景は楽しめるのに、と感じたのです。

例えば、柿。
干し柿が並ぶ冬の軒』
自分の手で自宅の軒を飾るインスタレーション作品じゃないでしょうか。
そういう考え方では、経済循環につながらないのでしょうか。
樹に沢山実った柿を腐らせているお宅を
何軒目にしたことでしょう。
それ腐らせて、スィーツですか。
(スィーツは好きだ!けど!)

都会ではとっくに切り倒して忘れ去って
で、パーシモンのゴルフ用具に数万。

・・・・・・・・。 


さて、私の大根《清》インスタレーションは、
1月の寒風にさらされ、たった数日で乾いて甘くなりました。

展示を撤収後(笑)、だいたい3㎝に折って、と。

「罪悪感ゼロ、オリゴ糖と繊維のおやつ」として
『海の樹昆布』のかけらと共に、私の小腹を満たして消えるのです。


完ぺき!SDGs的にね。)
勝ったぜ!(何にw)

 

時差元旦 2023

年末暮れも押し迫った29日
里帰り予定の「たノ字」(子)から連絡が。

「今さ~濃厚接触になった。ゴメン。」
いや、謝る事じゃない・・が。

何も症状はないというのでまず安心。
なんでも、前日28日に御用納めで一緒に仕事していた方が
今朝発熱→コロナ陽性になったというのだ。
前日まで仕事で発病なさったご当人こそお気の毒だ。

 

さて、どうする? まずはネットで
「埼玉県の最新版 濃厚接触者の定義」
「濃厚接触者の待機期間の短縮ルール」を読み込んだ。

最初の頃とはずいぶん様子が違っているのですな。

『社会機能維持者であるかに関わらず、
陽性者と最終接触があった日を0日として翌日から2日目及び3日目に検査を行い、
陰性であれば3日目から待機解除が可能』

社会機能維持者?なに?それ?
・・・年の瀬に難しい事を言わないでほしいわ!


読み返すこと数回、30日と31日に検査で陰性なら待機解除OK
里帰りしてよい??らしい、かな?と読み取った。
(間違ってたらすみません。)

 

そんなわけで、
我が家では閣議決定(って私が決めるんだけど)により
【1月1日の午前に里帰り許可】
【2023年は時差元旦導入、正午から新年宣言】と相成った。

朝ごはんは普段通り。
パンに鯖缶とキャベツとコーヒー。
挨拶も「おはよう」。

正午から時差元旦。で、時差おせち。


マスクや換気に少し気を遣いつつも
全員何事もなく
穏やかな良い「時差お正月」でした。


本年もよろしくお願いいたします。

猫は前しか向かない 「終わりに」

なんとか
書きたいことを塊にできました。

年を越さずに、
空がきれいなクリスマスに
まとめられてよかった、よかった。

猫が雲の上にいる飯碗なんか
試作中。

ちょっと不甲斐ない今年でした。
けど!来年は。うふふ。

猫は前しか向かない 「5 ニャン天頂アーク」

翌日。娘と二人で市の火葬場へ。
午後1時、快晴の空にからだを還す。

 

れは帰宅後、
諸々安置して一段落した午後3時ごろの事。

庭に出た私は、
「今はあのあたりかなぁ」と、を見上げていた。

すると。
昨日拭いてあげたグルニャの胸元にそっくりの
白いワタワタのイワシが、
それも「猫が両手を伸ばして飛ぶ形」
家の真上を跳びこえよう!としていた。

うわ!もう帰ってきてくれたんだ!
しかもこんな特大スケールで?!
・・そう思いつきはしたけれど、
これで騒ぐのはあまりに安直すぎるよな~と、
大人の自制をしつつ、を見上げ続けていた。

と!

頭上でその雲が虹色に光り始めたのです。
(いや,ホントに)

ほんの数日前、同居人(専門は地学)が教えてくれた
【環天頂アーク】(かんてんちょうあーく)。
観てきれい、名前もスターウォーズみたいでかっこよい。
空の氷の粒がみせる気象現象なのは重々承知、
だけど!
大きな声で娘を呼んじゃってました!

「来て!グニャってきた!すごい!の雲!」

まさに天頂、頭上モフ雲に浮かぶ虹の切片。
サンダル突っ掛け、出てきた娘と二人、見上げていると
みるみるその背景が白く輝きを増し
一層鮮やかな虹色が浮き上って・・・

(うまく映っていませんが実際の画像です↓↓)

・・みとれる親子・・・

「・・これは・・ニャン天頂アーク、だ、な。」
「うん、さすがグニャ。違うわぁ。」

 

光はその後も長く空にとどまって
とどめに
虹の中央を飛行機雲を引いた飛行機が
突っ切っていくという・・

高にゴージャス!
からの挨拶!


その後、猫胸モフモフ雲は、
スーパーマンのように両手を前に伸ばしたまま
心で手を振る私たちの頭上こえて
ゆったりと旅立ちました。

さよなら、ありがと、ありがと。

またね。

(こんな感じで雲の上から見降ろしてると思うの図)

 

猫は前しか向かない 「4 行く」

その時がきたら。
終末期を前向きに生きる猫の弟子(?)として、
ひとつ頑張ってみようと決めていたことがあった。

それは「ブラッシの歌」を歌って送る事。

平等院の雲中供養菩薩も華やかな楽隊だし、
玉三郎さんの演じた稲葉屋お孝だって、
死出三途を小唄で渡ります」が決め台詞だ。
何か決めておかないと、自分が大変なことになりそうだし、
それで少しでもグニャの苦しさがまぎれたらいいな、とも思った。


食べなくなって23日。
10月10日夜、その時は来た。
短時間の、最初で最後の心臓発作。

直ぐに胸に抱きかかえた。
苦しい、と強く開かれた目が口元が、私に訴える。
大丈夫だよ、大丈夫だよ。

神様、どうか平安を。
「ブラッシブラッシ♪」とあの歌を
なんとか声にする。

ピンと立った耳はこっちを向いていた。
見開かれていた瞳が和らぎ
まなざしに「ちょっと考える時の表情」が浮かんだ。

歌が届いたのだ。

食いしばり、牙を見せていた口元から力が抜け、
穏やかなは私を見つめたまま、
優しい顔に変わって、体の力も抜けていった。

その時、わかった。

歌を聴いたグルニャはちょっと考えて、それからお風呂に行ったんだ!
日常の日課そのままに、ブラッシしてもらおうって思って。

ただ、立ち上がった時に『からだ』を抜け出したというだけ。

こいつはすごい。
さすがグルニャ、さすが猫。
哺乳類なら終わりはこうありたい。うん、尊敬。


そうそう、それから少し遅れて、
透明なおしっこが流れてきた。
のある毛皮の上を、金色ビーズのようにコロコロ光る。
手のひらにぺットシートを当てて
最後の体温と、健康な尿を受け止めた。

投薬の9年間、過剰利尿激務を強いられてきた腎臓からの
「胸水から守りぬいたぜ!」という最終通信。
共に作戦を完遂し、今、沈みゆく友軍の船を見送るような気持ちで
「腎臓さん、ご苦労様」と言いながら
すこしだけ誇らしい気持ちになった。

(10日 13時 お見舞いに行くと頭をあげようと頑張っちゃう。)

 

猫は前しか向かない 「3 ブラッシ」

9年前、病気が始まった頃、
獣医さんから『お風呂』を禁じられた。
ストレスと、水濡れ、両方が心臓に負担をかけるからだ。

以来、清潔を保つために
私が風呂に入る直前にお風呂場での
「ブラッシング」と「濡れ手で抜け毛クリーニング」が
習慣になった。

グルニャはこれが大好きで、時間になると催促にくるほどだった。
仕事場から夜中まで戻らない日でも
私の座布団の上に座り込みで「ブラッシの時」を待っていたっけ。

ブラッシ中はいつも、
口から出まかせの歌を聞かせていた。
「ブラッシブラッシ♪グニャグニャミョミョン♪」
(とても書けない、テキトーな歌詞)

グルニャもいつしか聞き覚えて、
この節を口ずさんで誘うと、
ちょっと考えたような顔をしてから立ち上がり、
自ら風呂場へ行くようにもなった。
風呂場で歌いながらグルニャの背中にシリコンブラシを滑らせると、
グルグルどころか「バリバリ」と聞こえるほどの勢いで
喉を鳴らして喜んでいた。

結局9年半、風呂もシャンプーもせずにいたけれど
グニャは匂いもしなかったし、汚くもならなかった。
もちろん皮膚トラブルも一切なかった。

つまり
水を嫌う子には風呂なんか不要なのだ。
シャンプーにヘアカットなんて人間がしたいだけ
猫の手入れサロンは、よいお商売になっている。
けれど、この点もやはり、

自然が教える通り、猫のしたいようにして正解だったと思う。

 

(もっとマッサージしてほしい時のおねだりポーズ)