いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

#その他芸術、アート

酷暑釉作り 3(最終回)

三回続きの最終回、やっと陶芸家らしい道具が登場します。 「ポットミル」「ミルラック」という、昭和の家内工業的な機械です。見かけだけではなく、稼働音がまた超昭和レトロ。(ポンコツともいう) 白い筒状に見えるのが硬いアルミナ磁器の焼物で出来たポ…

酷暑釉作り 2

釉薬づくり話、前回の続きです。(画像は、今回の釉づくりカードです。) やっと涼しい水作業の話に進みます。 まずは、屋外土石類の収納箱の「蓋」に降り積もった砂埃と作業場の棚、床、器具等すべてをホースの「ジェット水流!」で流します。 作るからには…

酷暑釉作り 1

プレハブ屋根一枚、冷却装置は「扇風機」だけの仕事場で今年の8月は、いささか暖かすぎました。 こういう時は頭が動かないので水を使う肉体労働に限ります。 というわけで、「今月は釉と化粧土を作るぞ」という事になりました。 作業の様子を何回かに分けて…

インスタレーション作品《 清 2023 》

この冬もまた峰ばあちゃんの美味しい下仁田ネギを頒けて頂きました。 その際、大根も頂きました。 「いるだけ、自分で抜いて持っていきな」方式だったのですが間違って「漬物用大根」を抜いてしまい・・。 欲しかったのは「青首」と「煮物用大根」だったのに…

椿の実

庭の椿、実がなる時期。 とにかく、形がかわいい。 丸くてかたくて、だんだんに割れる様子も、分厚い殻も 中から顔を出す種も、とにかくとっても好き。 あまりに愛らしいのでお絵描き。 樹のためには種は実らせない方が良いらしい。だから、手の届く高さなら…

降参! 鳥が教えてくれた空

うまく書けないまま、何か月も過ぎてしまって、ブログの停滞原因になってた本の紹介。 あれこれ手作業をしながらも、「うまく伝わる書き方ないかなぁ」と言葉を探し、思いついた気がする度に、キーボードに向き合ってきたのだが・・・書いても書いても消すば…

ある秋晴れの朝(猫バッグとアケビ)

洗濯物を干す前に、昨日仕上がった【猫バッグ】の写真を撮ろう。 かわいらしすぎて使えない猫の絵柄の「てぬぐい」を 化粧品会社のロゴ入り帆布バッグに縫い付けて、 ロゴが隠れて絵が生きるマイバッグに変身。(我ながら良い思い付き♪) ・・・このへそ天猫…

八木橋7回目の個展終了

「終戦の日報道」がトップを譲るほど深刻な 豪雨とコロナの災害のニュースが伝わっています。渦中におられる皆様の、命の無事を祈るとともに、最前線で戦ってくださる方々に深く感謝を申し上げます。 さて、私こと。 8月10日(水)に撤収作業を予定通り終…

完結・リスが使う器

八木橋の展示会場にて撮影 「栗鼠の使う器」 鳥さんアップ 価格や大きさのお問い合わせ 会期中は八木橋アートサロンまでどうぞ♪

個展、はじまりました

緊急事態宣言下ですが熊谷八木橋での個展、はじまりました。 猫の食器たち 人流はやはり、抑え込まれてます。 それでもお買い物のついでに美術工芸に触れたい、と、アートサロンを楽しみにしていて 来店時には必ず覗いてくださるお客様がかなりの率で、 いて…

窯焚き完了

昨日の朝、窯を終えました。 徹夜・200度サウナ・制限時間なし。これだけでも結構な格闘技なのに、今回は、「末期の梅雨前線さん」が「雷神さん」とタッグ結成、 【線状降水隊】を名乗り、窯焚きへの乱入参加予告状が。(注:天気予報の事です) 点火直前ま…

天気予報と窯詰

日本各所での豪雨災害とコロナとダブル禍の被害に心を痛めております。命を救う現場で働く皆様、被災しておられる皆様の安全を強く祈ります。 私の作業も大詰めです。 遅れた予定表と天気予報サイトと眺めつつ複雑な窯詰パズルと蒸し暑さに消耗しております…

八木橋個展まで1か月

時間がなくて焦って書いてます。 dmの写真撮影に行ったのが8日。 なのに、dm発注作業がまだ済んでない! 素焼きは終えて、今は絵付け頑張り中。 途中をこうして撮影しないと、花の位置が後でわからなくなるのです! そうだ、 HPでの告知欄も作らなきゃい…

甘辛梅タワー

ご近所の仲良しご家族からの頂き物。ピカピカの青い梅。 週末だったこともあり「梅ジュース」が大好きな同居人も梅仕事に加わって、さっそく漬けます。 あまり手をかけられない時には失敗しない「梅サワー」に限ります。砂糖だけだと「水が上がる」までに時…

淡路島産新玉

コロナ禍で 淡路島から出るに出られぬ友人からの予期せぬプレゼント。 本場・淡路島産の新玉ねぎさん。 丸さがとても素敵だったので、工房に連れ込んで記念撮影しました。 スライスして、生のままで頂きました。甘くてシャキシャキして、おいしい! ご自宅で…

会場より 東日本伝統工芸展

初日に行ってきました、東日本伝統工芸展。 変異種の足音ヒタヒタ、感染者数が不気味に増加中なので高崎線に乗る時刻も慎重に選んで出かけました。神田駅で降り、トコトコ日本橋三越へ。 作品写真です。 会場の雰囲気も含めて動画をYoutubeにアップしました…

作品販売のページを作っていただきました!!

ga-kou.com 素敵なページで感激!! (ぺージができたことを メールでお知らせ頂いたところです。 どうしても今日しなくてはならない土仕事が終わってない私、 まだちゃんと作っていただいたページを読めていません。 後ほど、ちゃんとちゃんと読んで、この…

続続続・リスが使う器

リスが使う器の続き。 試作を続けるうちに、刷毛を使って面白い感じに。 大好きな「椿の蕾」を思わせる。 「つぼみ」も集めるリスがいたら、拾って帰るかな。 ( ↑ 花の蕾は苦そうだから、拾わない、たぶん。) さて、どう蓋物にまとめるか。

鑑賞~古伊万里の楕円大皿~

この楕円の大皿。 ヨーロッパで中国人の美術商の方が入手されたものです。太極拳をご指導いただいている姜先生からのご縁で、「私が観ての感想をメールでお送りする」巡りあわせになりました。 こちらにも転載します。(一部加筆しました) 美術館にも骨董市…

続続・リスが使う器

前回の修正点を踏まえて 切る予定の部分を厚めに作ってみた。 内側の形を丁寧につくる。 外側は後から削るけど、中は削れない。 焼き上がりで「丸」になるためには、 乾燥上がりではちょびっとだけ縦に長くないとね。 そのあたりが経験かも、です。 さて。 ☆…

続・リスが使う器

前回の続き。 口を切り出してから形を整え化粧土を刷毛で塗ったところ。 ふたをした姿はまん丸さが愛らしい。 が、蓋が取れやすいし、 蓋を取った姿には、まだ工夫できる気がする。 (花を入れて口元を半分隠せばよい姿だと思うんだけど リスが花を挿すかな…

リスが使う器

人間は当分コロナウイルスに負けて身動きが取れないと思うので、リス用の蓋物を作ることにした。 青いドングリや、クヌギの実や、マテバシイやスダジイを口までいっぱいに入れて貯蔵できます! 樹木の命をつなぐ「木の実」は内側に可能性がすごい圧力で詰ま…

動画 中島惠 陶展2020 搬入の夜に

中島惠陶展 2020、無事始まっています。 今日は、陶芸家になって初めて会期中にお休みを決め、家で過ごしました。 家で作業したのがこれ。 初めての動画 「中島惠 陶展2020 搬入の夜に」 Youtubeにアップロードしました。 youtu.be 搬入の日は手伝ってくれる…

【お知らせ】10月20日(火)臨時休業します。

おはようございます。 今日はお知らせです。 【中島惠陶展2020 会期中の臨時休業について】 まことに勝手ながら 2020年10月20日(火)だけは 臨時休業 いたします。 コロナ下での開催に当たり、当初から 「ご予約のなかった日にはお休みをいただく」こと…

ラストスパートを救えや?!

救いになるのか、新兵器。 「スクエア」・・・クレジット決済システムですって! 「ZOOM」「スカイプ」・・いわずと知れたリモート道具。 今回、何でもやってみよう精神でチャレンジ中。 家族巻き込んでテストしてます。 夕ご飯の時に、かけっこ動物の顔を見…

陶展2020 パンフレット

昨日、刷り上がった「できることから」と題したパンフレット。 もちろん 「中島惠 陶展2020」の情報も表裏にございます。 こちらが表。 中島惠作陶展案内 青磁釉風桜紋壺 桜模様 陶器 そして裏面 中島惠作陶展案内 蓋物 猫の蓋物 鳥の蓋物 灰釉面取片口 …

【縁三展】

この冬に、拝見した作品展のお話。 一つ目。【日本画 残した想い宮下和子 回顧展】 宮下和子回顧展案内状 熊谷八木橋5階アートギャラリーにて、2020年最初の企画展。 宮下さんとは、数回前の個展に立ち寄ってくださったところからのご縁。 大学の10年後…

筑波小旅行 その2 国土地理院

地図と測量の科学館 月球義と大きな地球儀 日本地理院の広報施設「地図と測量の科学館」 この世には〈地図〉と聞いただけで「心躍る人」と「変化なしの人」がいます。私も同居人も「躍る系」の人種です。 筑波に行こうかな、と言い出した直ぐからの同居人の…

筑波小旅行 その1 植物園

11月の初旬、来春には引き払う予定の筑波別宅へ3泊で行ってきました。(大学4年の元走る動物の飼育室・・アパート。) 見学先がとても素敵だったのでその話を書きたい書きたい、と、思いながらもほかの訳あり作文宿題が3つもあったためまとめられずに年末…

お客さまはお怒りです

先日、御来訪のお客様。 甚くお 怒 り の 御 様 子 です!! もう鎌を二つも振り上げちゃって大変! 怒れる蟷螂嬢 台風や大雨をよけるうちに入りこんでしまったんでしょうか。黒い瞳と体の緑がそれはそれは美しいレディ・蟷螂です。 つぶらな瞳の美カマキリ …