釉薬づくり話、前回の続きです。(画像は、今回の釉づくりカードです。)
やっと涼しい水作業の話に進みます。
まずは、屋外土石類の収納箱の「蓋」に降り積もった砂埃と
作業場の棚、床、器具等すべてを
ホースの「ジェット水流!」で流します。
作るからには埃を混ぜ込みたくありませんからね。
全身びしょぬれになって、気持ちイイ!
着替えてさっぱりしたところで「計量作業」に入るのですが、
開始早々、【福島長石】の袋が空っぽに・・。
長石、珪石に限っては「新しい袋」に切り替わる時
作業が増えちゃうんです。
新しい袋、といっても購入は2004年なのですが、
それでも袋の中身はしっかり湿ってます。
レンジで湿気を飛ばし、水分量の計算をしてから正しく計量しないと
釉薬の成分が変わってしまいます。
溶解温度にかかわる事ですので、これは必須の作業なのです。
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湿った福島長石200グラムをレンジOKの器に量り
→レンジでチン→塊をほぐして湿気を飛ばす→再レンジ!
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これを蒸気が出なくなるまで根気よく繰り返します。
大学での釉薬づくり大会の日には
「1㎏をステンレスボールに入れ、ガス台で乾かす」のが
恒例になっておりましたが、真夏の一人作業では
1キロなんてやってられん、むりむり。(今も続いているのかなぁ)
暑い台所で汗だくになりつつアッチッチの長石をそっとほぐす私。
粉を舞い散らせるてはいけないし、
汗を長石にたらしてはもっといけない!!
レンジの際、微分末の表面が沸く水面のような動きを見せ始めたら、
水が全部飛んだ合図。ちょっと冷ましてから再計量します。
200グラムが174グラムに減ってしまったという事は・・
ええっと・・
苦手な算数に内側からも汗が・・。
200÷174=1.149425287356322
約1.15を元の重量に掛ければ・・いいの?いいのかな?
(算数ダメ・・不安)
ちなみに、計測のため乾かした福島長石は
「実験用瓶」(インスタントコーヒーの瓶ですが)に保存します。
釉薬調合テストに使いますので、乾燥作業は無駄にはなりません。
私の窯焚きではテストピースが入らない事はありませんからね。
福島長石を使う調合カードすべてに
水分込みの修正重量を書き込んで、元の「計量作業」に戻ります。
材料を計量して→材料ごとに新聞紙に包みます。
これは計量ミスや材料間違いに気づいた時に、
対応できるための知恵、安全策です。
ここまでで一日終わっちゃいます。
原料の埃をシャワーで流して、続きは明日。