いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

2022-01-01から1年間の記事一覧

猫は前しか向かない 「終わりに」

なんとか書きたいことを塊にできました。 年を越さずに、空がきれいなクリスマスにまとめられてよかった、よかった。 猫が雲の上にいる飯碗なんか試作中。 ちょっと不甲斐ない今年でした。けど!来年は。うふふ。

猫は前しか向かない 「5 ニャン天頂アーク」

翌日。娘と二人で市の火葬場へ。午後1時、快晴の空にからだを還す。 それは帰宅後、諸々安置して一段落した午後3時ごろの事。 庭に出た私は、「今はあのあたりかなぁ」と、空を見上げていた。 すると。昨日拭いてあげたグルニャの胸元にそっくりの白いワタ…

猫は前しか向かない 「4 行く」

その時がきたら。終末期を前向きに生きる猫の弟子(?)として、ひとつ頑張ってみようと決めていたことがあった。 それは「ブラッシの歌」を歌って送る事。 平等院の雲中供養菩薩も華やかな楽隊だし、玉三郎さんの演じた稲葉屋お孝だって、「死出三途を小唄…

猫は前しか向かない 「3 ブラッシ」

9年前、病気が始まった頃、獣医さんから『お風呂』を禁じられた。ストレスと、水濡れ、両方が心臓に負担をかけるからだ。 以来、清潔を保つために私が風呂に入る直前にお風呂場での「ブラッシング」と「濡れ手で抜け毛クリーニング」が習慣になった。 グルニ…

猫は前しか向かない 「2 薬を選ぶ事は」

自然からの導きは猫に聞くとしても自然では済まない判断も残る。 一番難しかったのは「薬」のことだった。 食べないのだから薬も当然飲まない。どの薬を優先して飲ませるかを決めなきゃならない。 心筋梗塞を抑える薬、 血栓を溶かす薬、肺に水を溜めないた…

猫は前しか向かない 「1グニャ猫大師」

夏休みが終わった頃から猫の食欲が、がたんとおちた。ほとんど食べない日が増えてきて、毛皮の下の背骨がわかるようになり、呼吸の度に肋骨の形が見えるようになり、足取りはよろめき、歩く速度は遅くなっていく。眠っている時間が延び、その衰えをハッキリ…

猫は前しか向かない 「序のつけたし」

前回「序」をここにアップした。 ところが、その日の夜が永遠のお別れになってしまいまして。 続きを書こうとしてみたのですが、驚くほどに自分自身のコントロールがつきませんで2回目の月命日も過ぎてしまい・・ これは良くない、情けない。 何としても、今…

猫は前しか向かない 序

あれは2021年の秋ごろ。便秘気味の猫に「うんこでろでろマッサージ」をしていて?乳首?に手が触れました・・オデキ?虫刺され?多分普通に乳首がそこにある、と解釈しスルー。 が。マッサージで触れるたび少しづつ大きくなる気が・・不安になり調べまし…

椿の実

庭の椿、実がなる時期。 とにかく、形がかわいい。 丸くてかたくて、だんだんに割れる様子も、分厚い殻も 中から顔を出す種も、とにかくとっても好き。 あまりに愛らしいのでお絵描き。 樹のためには種は実らせない方が良いらしい。だから、手の届く高さなら…

九月の朔日 2022

九月の朔日がまためぐってきました。 元気でいます。 日本橋三越での杜窯会作陶展に 今年も数点出品しています。 個人的隠しテーマは【ウサギ】です。 秋の個展は、迷った末、今年は見送りました。ごめんなさい。 作品自体は、小さめの個展はいつでもできる…

ドラマ 蝉吉の悲劇

予告通り、蝉写真だらけの第2弾です。 「ドラマ 蝉吉の悲劇」 夏が終わる前にアップしますね。 その日、「蝉吉」は一番良い場所を選び、一世一代の羽化に挑んでいた。 程よい風、雨もなく、すべては順調・・と、その時、誰かが「蝉吉」の柔らかい羽を乱暴に…

蝉の羽化を見守る

先日予告の蝉羽化写真。昆虫が苦手な方はスルーしてくださいね。 柿の木の幹をよじ登った蝉が、風通しの良い南の葉先を選んで 葉の裏にしっかりつかまります。 背中が割れる瞬間を待って見つめていました。 ゆっくりと背中の割れ目が開いていきます。 徐々に…

人生、夏休みの自由研究

先日庭で、蝉の羽化に出会い、じっくり眺めた。 5匹も一度に次々と羽化が進む様子は、結構なドラマだった。 セミの抜け殻を集めておいたら、 里帰り娘の「何ゼミ?」の一言から、見分け方調べがはじまり、 雌雄見分けや、割合考察まで会話がもりあがった。 …

カマキリ赤ちゃん誕生報告

昨年、10月24日に「オオカマキリの産卵シーン」を目撃したのです。(ここで書こうと思って撮影もしたのに、すっかり書いたつもりで忘れてた・・ダメだこりゃ) 場所は窯場の裏手。種から勝手に生えた柑橘系木。(柚子っぽいのですが、成らないので不明で…

降参! 鳥が教えてくれた空

うまく書けないまま、何か月も過ぎてしまって、ブログの停滞原因になってた本の紹介。 あれこれ手作業をしながらも、「うまく伝わる書き方ないかなぁ」と言葉を探し、思いついた気がする度に、キーボードに向き合ってきたのだが・・・書いても書いても消すば…

戦争、終わり!

すみません。嘘です。 エイプリールフールです。 あまりに終わってほしかったので、嘘をついてみました。 三月の日記は、こんな情勢もコロナもあってなんだか面白い読み物にできなかったのでアップしませんでした。 今日は(嘘じゃない)近況報告だけで失礼…

読んだ本『飛ぶための百歩』

飛ぶための百歩という本を空に 『飛ぶための百歩』ジュゼッペ・フェスタ作岩崎書店 夏のドロミテ渓谷を舞台に5歳で視力を失った14歳の男の子と、山小屋で出会った同じくらいの女の子、まだ飛べない鷲のヒナの「二日間」の物語です。 読み始めるとすぐ、ス…

2月1日は家の祭日

本日、両親は60年目の結婚記念日。で、我が同居人も誕生日。ワンコのユンタ君も今日が推定生誕日でした。 そんなわけで、今日は我が家では祭日♪なのです。 このお正月、集まって祝うのを見送る相談をした時には「2月1日にいろいろ収まってたら、みんなで…

2022 元旦

あけましておめでとうございます。 冷え込みはあっても晴れ渡る三が日。皆さま新年をどのようの迎えられたでしょうか。 「子」(元走る動物。今、地方公務員)も戻って家族3人と猫、家で迎えるお正月でした。 元日はおせちと煮物からの、お雑煮。伊達巻はち…