蝉の羽化を見守る
先日予告の蝉羽化写真。昆虫が苦手な方はスルーしてくださいね。
柿の木の幹をよじ登った蝉が、風通しの良い南の葉先を選んで
葉の裏にしっかりつかまります。
背中が割れる瞬間を待って見つめていました。
ゆっくりと背中の割れ目が開いていきます。
徐々に体が現れます。おでこの星が光ってます。黒い目がかわいい
大きく上体ををそらして、羽が出てきます!きれいな翡翠色。
ここでしばらく動きが止まります。
たぶん足の爪が乾くのを待っているのだと思います。
硬くなってくれないと、この後の作業ができません。
さて、腹筋(?)で体を持ち上げて、殻の肩あたりに爪をかけ、
残った腹部を抜き出します。
無事に殻を脱ぎ、態勢を整えたらすぐさま羽を伸ばします。
大きな羽が先に、あとから内側の羽が開いていきます。
後はゆっくりと乾かします。
9時半ごろに脱ぎ終わり。
12時ごろ見たときには、葉裏でのぶら下がり姿勢をやめ、
葉の上に移動、安定した場所で休んでいました。
絵付けの役に立つかどうかは別として、
羽が延びていく途中のフォルムは、
どこをとっても美しい曲線で、感嘆するばかりでした。