いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

蝉の羽化を見守る

先日予告の蝉羽化写真。昆虫が苦手な方はスルーしてくださいね。

柿の木の幹をよじ登った蝉が、風通しの良い南の葉先を選んで

葉の裏にしっかりつかまります。

 背中が割れる瞬間を待って見つめていました。

 

ゆっくりと背中の割れ目が開いていきます。

 

 

徐々に体が現れます。おでこの星が光ってます。黒い目がかわいい

 

大きく上体ををそらして、羽が出てきます!きれいな翡翠色。

 

ここでしばらく動きが止まります。

たぶん足の爪が乾くのを待っているのだと思います。

硬くなってくれないと、この後の作業ができません。

 

さて、腹筋(?)で体を持ち上げて、殻の肩あたりに爪をかけ、

残った腹部を抜き出します。

 

無事に殻を脱ぎ、態勢を整えたらすぐさま羽を伸ばします。

 

大きな羽が先に、あとから内側の羽が開いていきます。

後はゆっくりと乾かします。

9時半ごろに脱ぎ終わり。

12時ごろ見たときには、葉裏でのぶら下がり姿勢をやめ、

葉の上に移動、安定した場所で休んでいました。

 

絵付けの役に立つかどうかは別として、

羽が延びていく途中のフォルムは、

どこをとっても美しい曲線で、感嘆するばかりでした。