いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

インスタレーション作品《 清 2023 》

この冬もまた峰ばあちゃんの美味しい下仁田ネギを
頒けて頂きました。

その際、大根も頂きました。

「いるだけ、自分で抜いて持っていきな」方式だったのですが
間違って「漬物用大根」を抜いてしまい・・。

欲しかったのは「青首」と「煮物用大根」だったのに。
葉を見ただけでは区別がつかなかったです・・。
で。
この漬物用大根たち、責任もって食べましょう、と
干し大根にしました!

空に白い大根が揺れて美しい。

調子に乗ってタイトルをつけて作品化。

 

『 清  2023 』(SUGA 2023)

このインスタレーション作品(?)が
今年の作品第一号!

 

こんなことを書いていたら思い出した事があります。


コロナ以前、大都会にお出かけをして
『税金で巨大ゼネコン大儲け美術館』の
『巨大文科省補助金インスタレーション』を観た時の記憶です。

半端アート者で修業の足りない私は、大作品に見入りつつも
「この巨大作品、この後ゴミになるの?処理費は?
 それとも保管?保管費は?」等々
俗な雑念を払う事が出来ず、非常にモヤモヤしてしまったのでした。
・・・だってねぇ、
『展示後は巨大焼却ゴミ』では
SDGs的にも美しくない気がするじゃないですか。
さりとて、保管にまで税金投入では・・。

 

こんなに税金使わなくても、ちょっと手を働かせれば、
美しい風景は楽しめるのに、と感じたのです。

例えば、柿。
干し柿が並ぶ冬の軒』
自分の手で自宅の軒を飾るインスタレーション作品じゃないでしょうか。
そういう考え方では、経済循環につながらないのでしょうか。
樹に沢山実った柿を腐らせているお宅を
何軒目にしたことでしょう。
それ腐らせて、スィーツですか。
(スィーツは好きだ!けど!)

都会ではとっくに切り倒して忘れ去って
で、パーシモンのゴルフ用具に数万。

・・・・・・・・。 


さて、私の大根《清》インスタレーションは、
1月の寒風にさらされ、たった数日で乾いて甘くなりました。

展示を撤収後(笑)、だいたい3㎝に折って、と。

「罪悪感ゼロ、オリゴ糖と繊維のおやつ」として
『海の樹昆布』のかけらと共に、私の小腹を満たして消えるのです。


完ぺき!SDGs的にね。)
勝ったぜ!(何にw)