いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

初夏の庭 夜のおまけ

写真に残せなかった遭遇話を2つ。
 
1つ目の遭遇
つい先日、
アメリカの民間企業が開発した宇宙船が、5月31日夜、
初めて宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーションへのドッキングに成功」という
話題がありました。
ニュースでドッキング場面が流れていましたから、
ご覧になった方もあるかと思います。
 
そのドッキング数日前、
我が家からもその国際宇宙ステーションが観測できたのです。
 
夜の8時ごろ、南西から北東に移動するのが見えました。
 
情報元は天文ツィッターをヲチしている同居人。
通過予定時刻とルート情報をもとに宵の夜空を見あげて
あっちかこっちかと探すこと数分。
ス~っと空を横切る明るい星。それが国際ステーションでした。
 
先刻沈んだ太陽の光が、ステーションを光らせている事
太陽の光が届かない地球の影に入ると見えなくなる事、を
同居人が教えてくれました。
その通りに、東の空でフッと見えなくなりました。
 
予定通り現れて、予定通り消える流れ星は、
ロマンを越えた科学ロマンの輝きでした。
 
願い事をする気には、全然なれませんでしたけど。
 
 
二つ目の遭遇
大雨になりそうな夜、
雨戸を閉めに行った同居人が
「側溝の奥の排水桝の中でなんかキューキュー鳴き声がする。」
どれどれ、と見に行くと、足元の排水桝の中に光る何かの
照明を当てると、驚いてこちらを見上げた、その時に
ハッキリとその顔が観察できました!
猫サイズのい顔、
鼻筋に指でおしろいを引いたような白い一本線
ハクビシン」です。

成獣一匹しか見えませんでしたが、
どうやら親子のらしく、子供が鳴き声を立てていたようです。

しかし、
その夜の天気予報は大雨。
彼らがいたのは雨水の集まる排水桝なので
気の毒だなぁ、とは思いましたが、
そこは、したたかな野生のハクビシンの事、と、
さして心配もしませんでした。
 
もちろん翌朝にはいませんでした!
 
(元気で、でも、あまりご近所の畑を荒らさないでね)
 

初夏の庭 その3 雉

これまた草取りをしていた日曜日、
裏の休耕地で悠然とお食事なさっていたのは
近所にお住いのさん(成年男)。

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ケーンケーンというお声は毎日のように耳にしていますし、
遠目にお見かけすることはよくあるのですが、
こんな近距離へのお出ましは珍しい。
 
黒紫に光る襟元、長く鋭い尾羽、
深紅のお顔、黄金に輝く眼、なんとも鮮やか。
お背中の羽模様も実に精妙。さすが国鳥。
(クリックすると大きくなります↓)

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草むらでの御虫食(ご昼食)ついでに
衣装を見せようと、来てくれたのかしら。
ランウェイよろしくゆったりとポーズをとりながら歩き、
畑のふちから羽ばたいて、土手を上りガードレールを越え、
悠然とアスファルトの車道を横断、
無事にお向かいの草むらにご帰還なさいました。
 
初夏の庭はどの命も
清々しくて、健気で、厳しくて、
美しい。
 
(くさとりするわたしも??)
 
 

初夏の庭 その2 カマキリ

★ 今日のブログには虫の画像があります!★
  ★ 苦手な方はご注意ください! ★
 
 
外出自粛中の庭作業中
しつこい雑草ヘクソカズラをやっつけていたら
一緒に切っちゃったアケビのツルに
【孵化真っ最中のカマキリの卵】がついてました。
(以前ブログに書いたカマキリ母の子供たち?)
 
カマキリの赤ちゃんは卵の塊下部から出てきてこんな風にぶら下がってます。

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この段階では全然カマキリっぽくないです。
 
だんだん乾いて顔が見え、小さな鎌が見えて
脚も乾いて動くようになり、歩けるようになり次第
危険なぶら下がり姿勢は止めて安全な葉の裏などにつかまって、さらに体を固めます。
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15分もすれば一人前に威嚇なんかしちゃってる。

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この卵の塊、上にも出口があったのですが
そちらでは【小さなアリ達】が待ち構えていて、
出てくるそばから赤ちゃんカマキリをに加工、
テイクアウトする作業も行われてました。(人間だったら超怖い・・・)
ちょっと怖い写真なので小さくしておきます。クリックで拡大します。f:id:imugemtei:20200528100759j:plain
 
もちろん体さえ乾けば、ちびでもカマキリ! 
アリにも対抗できます!

大人のアリ 対 孵化後15分のカマキリ 
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↑足先に食いついたまま10分たっても離さないアリ。
ただ、卵を枝ごと切り離してしまった人間(私)のせいで
この日の闘いではアリの援軍ルートが遮断されていて
攻撃者の数が増えなかったことがカマキリの幸運でした。
 この後、突風が吹いて、もろともから転落
 さすがのアリも顎を緩め、このカマキリは逃げ切れました。

庭にいるだけでも自然の厳しさを感じます。
人間でもでも、
今日生きているのはそれだけで幸運!
 
よい一日を。
 
 

初夏の庭 その1 小さな花

「ちりあやめ」
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元は都内一等地の某財閥お屋敷庭園にあったものだそうで。
ヒルズ建設用に地ならしするお仕事を孫請け負ったご町内の建材屋さんが、
作業のため剥がして廃棄するその芝生に、
この可憐な花の根が潜んでいる事を知っていて
わざと土を厚めにとり、気遣いしながら持ち帰ったとのこと。
その一部を、我が家の庭に張り込んでくださったのです。

5月の朝、いきなり花がぴょこっと出て

午前中の数時間だけ咲かせます。
昼過ぎにはしぼみ、緑のマッチ棒のような姿に変わります。
今年はいつもの年より沢山咲いているみたい。

「野ばら」
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勝手に生えてる一重のバラです。
一斉に花が咲く数日間は、漂う甘い香りと、
白く盛り上がる花の姿と、唸るような蜜蜂の羽音で
庭の片隅は清らかに賑わいます。

「ミニバラ」

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昔、浦和の個展の折りに、

現在は会津若松で暮らすSさんから頂いた黄色いミニバラ。
「生い茂る」でもなく、さりとて消えることもなく
30年来、律儀に毎年花をさかせてくれます。

花言葉は「友情」。
いつかまた、東京で個展ができたらおしゃべりができるかしら。
コロナを乗り越え、新たな平穏に至ることを願います。
 

ヨモギ

1、こどもの日→柏餅♪→あ、モチ米残ってた。(片付けたい。)
2、冷凍庫にあんこがある。(整理したい!)
3、花壇草取り → ヨモギがあっちこっちに生えて大変。(整理したい!!)

1~3を勘案した結果、こどもの日の昼食は「ヨモギもちあんこ添え」に決定。
 
同居人がモチ米洗い、30分待ってパン焼き機にセット。
優秀なパン焼き機のおかげで蒸しから餅つきまでほぼ全自動
(しかもたったの2時間!10年前のパナソニック製品、スゴい!)
 
その間、私は庭で摘んだヨモギの先っぽ
水洗い→ 塩水ゆで→ 流水さらし
繊維が強いので包丁でだいたい切ってから、
バーミックスでラクチンペースト化・・・と思いきや
強靭な繊維が刃に絡んで苦戦。
 
そのうちにはやくもパン焼き機から
「ピーピー(蓋を開けてヨモギ入れろ)」と催促が。
仕方なくヨモギのペースト化」は断念、
やや粗いヨモギのみじん切り」を投入することに・・・。
それでも、摘みたての香りは格別!
キク科独特の浸み通るような清涼感
コロナで停滞する心のモヤモヤを吹き払ってくれるよう。
 
10分間、見守るうちにヨモギもちが出来上がりました!
 
干せば漢方薬「艾葉」の名で
「疾(やまい)を艾する(止める)」の意味もあるというヨモギ
お気に入りの中国ドラマ「宮中の諍い女」では、
疫病対策として屋内で燃やし「燻蒸消毒」に登場していましたっけ。
なんだかコロナにも効果がありそうじゃないですか!
 
おいしくて、薬効があって、「ステイホーム」の一石三鳥。
お散歩ついでにヨモギ摘み」
お勧めですよ。
 
なお、
モチの取り出し作業時は、水とモチで両手ベトベトだったためカメラを持てず、
その後も「つきたて餅」を食す事に集中して、写すこと自体忘れてしまったため
残念ながらモチの写真はありませんw
かわり(?)に
翌日作った「ヨモギのみじん切り入りパン」をアップしておきます。

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ヨモギパン

HKMASKフィルター 圧着シーラーで

HKMASK、続編。

今度はフィルターの話です。
ツィッター等にも多くのお手製お披露目画像が並んでいますが、
気になるのが「フィルターをはみ出させてない」画像。
布を選び、きれいに作ったHKマスクから
白いキッチンペーパーをはみ出させるのが忍びないのか、
それとも日本人の几帳面さで単に気持ち悪いのか、
【ふちのフィルターを内側にしまい込んでいる残念な方】
多く見受けられます。
が、発明者の先生が動画で説明しておられる通り、
フィルターを上下にはみ出させるのが機能アップの装着ポイント♪
 
そこで、はみ出し部分をまとめるために一工夫。
本来の使い捨てマスクも熱で圧着されていることに着目して
で溶ける材料を選び「熱圧着」して作ってみました。
手軽で高性能だと思います♪(自フィルター自賛)
 
道具  100均で買った「圧着シーラー(お菓子の袋等の口を閉じる道具)」
材料 ・SMS不織布の使い捨てエプロン
   ・レーヨン等、熱で溶ける原料でできた使い捨てダスターカウンタークロス
    (★キッチンペーパーは木材パルプなので溶けません!)
製作手順
1、エプロンを3つにカット。
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  一枚の寸法はだいたい33㎝×17㎝
 
2、使い捨てダスター(サイズ60㎝×35㎝)を10枚にカット。
  一枚の寸法は12㎝×17.5㎝
 
3、中央を合わせて重ねて、ダスターのサイズに合わせて折り畳みます
 
4、四隅をシーラーで圧着、出来上がり。
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5、マスクに挟み込んで少しはみ出させたところ。
6、着用したところ。
 
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100均シーラーではみ出し部分を熱圧着することで、
・フィルターに穴をあけることがなくて済みます。
(縫ってできる針の穴も防護の点からみると「巨大穴」です。)
・ちょっと外した時にもバラバラになる事がないので、
 「触ってうっかり汚染」も回避することができます。
・ペラペラで折り癖の付かないSMS素材を
 圧着により「安定多層化」できるので枚数も増やすことができ、
 フィルター性能もアップ可能です。(←個人の感想です)
 
どこかでお役に立てば幸いです。

HKMASK プチ改良メモ

前回ブログに書いたHKMASK(HKマスク)が
家族に大好評。世の中でも好評のようです。
https://diymask.site/
 
前回からプチ改良した点をメモしておきます。
【材料、形の改善】
ゴムは、付け替えや調整ができるように、丸ゴム製の短いループだけを縫い付け。
 各自自分の長さで「ス
トッキングを切った耳ゴム」を結びつけるようにしました。
 これならゴム交換も簡単です。
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 なお、丸ゴム使用の際は一度手縫いでの仮取り付け(画像、緑の糸)をしました。
 
内側の布は、当初、ポリエステルの目の細かいものを選んでいました。
 しかし、これは息をするのも苦しいし、夏に向かって汗もかくので、
 通気性の良い「木綿の晒」にきりかえました。
 
ワイヤーは「ビニタイ1枚」では弱いです。次回2枚に増やすか
 「使い捨てマスク」からリサイクルの予定です。
 
「2㎝弱幅にカットした自作Tシャツヤーン」に変えました。
 古いTシャツを横に輪切りにして引っ張り伸ばすだけで簡単にできます。
 カットする幅を変えれば好みの太さに出来るので便利です。

 (Tシャツヤーン 等の言葉で検索すると作り方が出てきます。)
 
紐、下側(首の後ろ側)は、切らずつなげたままとし、
 その代わり中央にしるし布を付けました。
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全体図としるし布
 装着時は、
ゴムを耳にかけて→しるし布をつまみ→頭上経由で首の後ろに回す
 これで結ぶ回数が半減できます。
 襟足の髪を結んじゃって痛い、なんてこともなくなります。
 
【使い方の改善】
・飲食時は「首にかけたままマスク部分にだけティッシュ等で覆いをする」
 これだけで置く場所に悩む必要も無く、汚染リスクも低くなります。
・出かけた先で触るのは頭の後ろ紐首の後ろのしるし布耳ゴムだけ
手を洗ってから触り、触った後もまた手を洗うこと!