この冬に、拝見した作品展のお話。
一つ目。
【日本画 残した想い宮下和子 回顧展】
熊谷八木橋5階アートギャラリーにて、2020年最初の企画展。
宮下さんとは、数回前の個展に立ち寄ってくださったところからのご縁。
大学の10年後輩にあたるという私に気さくに話しかけてくださった、
その笑顔がハンサムでカラッとしていて
もう一目で好きになってしまった、熊谷在住の日本画家さん でした。
宮下さんの作品は
瑞々しさと季節の光が画面に宿って、絵のある一隅が明るくなる感じ。
瑞々しさと季節の光が画面に宿って、絵のある一隅が明るくなる感じ。
それが一堂に集められた会場のエネルギーと、慕って集まる方々の賑わいに
より一層 彼女の不在が際立つ。
いつか、会えたらお話ししましょ。
二つ目。【中島由夫展】
北青山 Gallery Concept21にて
北青山 Gallery Concept21にて
爆発力と生命力、色彩あふれる壁に取り囲まれて
その中心に、作品よりも(もしくは同じぐらい)生命力あふれるご本人。
「80歳だよ!」と言いながらも、相変わらず少年のよう。
その中心に、作品よりも(もしくは同じぐらい)生命力あふれるご本人。
「80歳だよ!」と言いながらも、相変わらず少年のよう。
お訪ねしたタイミングが良すぎたのか、
ギャラリーのご主人・大野さんに
お昼ご飯にお誘いいただき、図々しくもお呼ばれ。
(フィンランドから由夫さんご本人がご持参のチーズ付き!)
ギャラリーのご主人・大野さんに
お昼ご飯にお誘いいただき、図々しくもお呼ばれ。
(フィンランドから由夫さんご本人がご持参のチーズ付き!)
中島さんとのご縁は
昔々、浦和伊勢丹で個展を始めた頃からです。
お隣の大きなギャラリーを埋め尽くす彼の作品群にも圧倒されましたが
ご本人の言動は(今と同じく)それを上回るパワフルさでした。
昔々、浦和伊勢丹で個展を始めた頃からです。
お隣の大きなギャラリーを埋め尽くす彼の作品群にも圧倒されましたが
ご本人の言動は(今と同じく)それを上回るパワフルさでした。
漢字で書くと同じ姓になる私の会場へ、ご自分のお客様を連れてやってきては
「これは妹! なんか買って買って。」と大嘘営業。
今は亡き奥様にもかわいがっていただきましたっけ。
(その頃は私も可愛かったし・・黙っていれば。)
「これは妹! なんか買って買って。」と大嘘営業。
今は亡き奥様にもかわいがっていただきましたっけ。
(その頃は私も可愛かったし・・黙っていれば。)
私の工房を作る場所を探していた頃で
「川本町」に決めた話をしたら、由夫さんご本人の故郷だったのには驚きました。
(最初はいつもの法螺だと思って信じなかったのは内緒。)
「川本町」に決めた話をしたら、由夫さんご本人の故郷だったのには驚きました。
(最初はいつもの法螺だと思って信じなかったのは内緒。)
しきりと「あそこはやめなさい(笑)」って言ってたっけ。
やめられないと話すと、
やめられないと話すと、
「じゃぁ、お守りに僕の絵をあげるから壁にかけておきなさい。」って作品を。
画の効力でしょう、由夫さんのご兄弟もあれこれとお世話になり
今もお付き合いが続いています。
今もお付き合いが続いています。
今回も、ギャラリーのご主人にご紹介くださいました。
私の持参したDMもみてくださって、「作品自体は魅力的」と。
私の持参したDMもみてくださって、「作品自体は魅力的」と。
実現には遠く、提示されただけの販売力はない私に由夫さんが
「見てくれて、良いと言ってくれた、これは素晴らしいことだよ。
あとは恵さん次第。リスクはあるよ。売れたければ失敗の覚悟もしなきゃ。」
単身フィンランドへ渡って絵を描き続けてきた由夫さんの言葉は
「見てくれて、良いと言ってくれた、これは素晴らしいことだよ。
あとは恵さん次第。リスクはあるよ。売れたければ失敗の覚悟もしなきゃ。」
単身フィンランドへ渡って絵を描き続けてきた由夫さんの言葉は
まっすぐで真摯で ズン。
停滞の多い私に入ったパンチが、今日も痛くてじんわり温かいような。
三つ目 【ヒュッゲな時間】
これは昨年の秋、11月開催の展覧会。
夏の個展の際、熊谷まで来てくれたフェルト作家の奥由起子さん。
そのグループ展に新規参加する陶芸のメンバーが、
大学時代の無二の同級生・香取葉子さん、と聞かされて
友達の友達がみな友達になる工芸の縁が嬉しく、
「これは絶対行く!」と即宣言。
楽しみにして案内が届くのを待っていたのでした。
そのグループ展に新規参加する陶芸のメンバーが、
大学時代の無二の同級生・香取葉子さん、と聞かされて
友達の友達がみな友達になる工芸の縁が嬉しく、
「これは絶対行く!」と即宣言。
楽しみにして案内が届くのを待っていたのでした。
西日暮里から歩く谷中墓地~上野の道筋は昔なじみの懐かしい道。
目指す会場の「市田邸」は、6年通った芸大の絵画棟の真裏でした。
今回、はじめて中に入りました。
今回、はじめて中に入りました。
畳・床の間・縁側・小さな庭が懐かしい作りの日本のおうち。
落ち着く家に、落ち着く工芸作品が楽しく並び、
目をやれば塀越しの風景も落ち着く大学の落ち着く校舎。
目をやれば塀越しの風景も落ち着く大学の落ち着く校舎。
若干の経年劣化で落ち着きを増した友の顔。
恋バナが老化愚痴バナに変わっただけで
呆れるほど変わらない友達との時間が楽しくて楽しくて、
恋バナが老化愚痴バナに変わっただけで
呆れるほど変わらない友達との時間が楽しくて楽しくて、
おしりがすっかり落ち着いてしまい、次の用事は取りやめ!
時間いっぱいお邪魔して、楽しくお喋りして過ごしました。
時間いっぱいお邪魔して、楽しくお喋りして過ごしました。
↑ 連れ帰った奥由起子さんの作品。白い「ボタン」と、上品な「コースター」
2枚目画像の猫ブローチはいむげむの母から昔もらった欧州土産をコラボして
大型ブローチにしてみたところ。
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さて、本年最初の更新、遅ればせながらアップいたしました。
書きたい雑談はたくさんあるのですが、
まとめるまでに時間をつぎ込み過ぎてしまうのです。
今年もぽつ・・ぽつ・・っと書いていきます。
展覧会告知も、決まればそちらはすぐに更新いたします。
(現在確定待ち。五輪関連規制事情が不透明すぎて遅れているようです。)
(現在確定待ち。五輪関連規制事情が不透明すぎて遅れているようです。)
ご縁をいただく皆々様、
今年もどうぞ よろしくお願いいたします。
今年もどうぞ よろしくお願いいたします。