いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

夏の成果

「今日は種子骨は痛まなかったよ!」
 
ひと夏、心から待っていた子供からの報告を
昨日記録会後に、聞くことができました。
足痛のことはこのブログにも書いていたので
ご心配くださった方に
お礼も兼ねてのご報告です。
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痛みが始まったのは7月に入ってすぐでした。
「足の裏が痛くて走れない・・・」
通信の県大会でよい記録を出した後
初めての中間テストが終わり
学総県大会に向け張り切って練習を始めた矢先のことでした。
 
医者、休養、薬、消えたかに見えた痛み
再発、別の医者、休養・・・
 
反抗期ということもあって
親にきちんと痛みの報告が出来ない。
ガマンというスポ根的自己犠牲精神の下
練習を休むとはいえない。
消えない痛みに記録は落ちていく・・
怪我や病気の経験がほとんどない子供にとって
大きな試練だったのでしょう。
 
気になって状態を尋ねても
いやなことをワザと話題にする、と思ったのか
はたまた、しかられると思うのか、
「うざい」聞く耳をふさいでしまう日々。
日誌を見ると怒る、ひったくる、あげく書かない。
 
夏休みになり、部活から戻るごとに
「今日はどうだった?痛くないの?」とたずねても
「うん、・・まあ」とだけの返事。
 
結局、8月半ば
父親が送迎のため同行した記録会で
痛さのあまり途中棄権、というところまで
一人で抱え込んだまま悪化させていたのでした。
 
ポツポツ話を始めた子供から
実はこの夏
痛むので走れず、筋トレばかりしていた事を聞き
非常にショックを受けました。
更に子供が繰り返していた
筋トレ「スクワット」のやり方に危険な間違いを発見・・
(このあたり、心情全部言ったらアレなので自主規制)
 
個展に向け、予定は押し捲っていましたが、
手に付かず、いろいろ調べる日が続きました。
部活に行くな、とはいえないので
泳ぐプログラムを持ちかけて付き合い、
少しでも足に負担をかけないように
工作したりもしました。
 
そんな気持ちが通じたか、
やっと子供が自分で怪我に向き合うようになり
分析を始めたのが8月も20日を過ぎた頃だったと思います。
悪化したと感じた際の記憶を掘り起こし
それに再開した治療先での診断を加え
原因をある程度絞り込むことが出来るまでになりました。
調べたことを総動員して対応策を練りました。

全部試し・・これで駄目だったらどうしよう・・・
そう思いながら迎えた9月4日の記録会。
その報告が文頭の言葉だったのです。
県内の中1で15位(800m)のタイムは
本人のベストには遠い記録でしたが、
痛みなく走れた明るさは
「アイスアイス!!!」という声の張りにも
表れている気がしました。(アイスで張り切るのはいつも)
 
母としては
「もっと早く対応していれば夏の練習が出来たのに」と
悔やむ気持ちもあります。
が、こういう回り道が育ててくれた 心の体力 も、
夏休みの収穫に思えるんですよね。
 
だから、結果オーライ!です!
秋冬の長距離シーズン、走りこんでも痛くなりませんように!
 
 
そして・・・陶芸の夏の成果、
・・・・・遅れている窯の予定に
頭を痛める(ガンガンだわよ)職母なのであります。