いむげむ亭 ▼ 時々日記

陶芸家 中島惠のブログです。HP→いむげむ亭日常http://imugemtei.g1.xrea.com/

ひびきの会 舞台報告

細部ではそれぞれ失敗もありましたが
ほぼ無事、好評のうちに終了いたしました。

未就学児32人を含む222人のお客様が
最後まで楽しんでくださいました。

今更な話ですが、
クラッシックの舞台は数々あれども
【小さいほうの年齢制限なし】なんて言うのは
他にきいたことがありません。
ひびきの会だけの快挙というか壮挙というか・・
むしろ暴挙の類かも(笑)

でも、ちゃんとコンサートが出来るんです。
もちろん
子供の出す音を騒音だと思う大人は最初から来ない
だから苦情も出ない、っていうのはあります。

でも、それだけじゃないんです。

例えば、32人ものオチビさんたちが、
リストの超難曲ピアノ演奏の迫力に
泣くのも、だだをこねるのも忘れて
まるで激しく美しい雷を見るような表情で
沈黙し固まっている様子。

動き回りたい盛りの3歳4歳児が、
40分以上もある「くるみ割り人形」を
自分の席に留まったまま、最後まで見て拍手をくれる様子。

沈黙や拍手は、演奏者や作り手の思いを
「受け取ったよ♪」という「しるし」だと思うのです。

音楽も画も、芸術なんてすべからく、
受け取る気のない人に届くものではありません。
親が「為になるから」と思って連れてきても、
聞く気のない耳には届きません。

そこを何とか届けられるよう
力を合わせて工夫した作品が、
ちゃんと届いた印の拍手。
こんな感激はそうそうあるものではありません。

私は、とても幸せ者だと思います。


最後の「花のワルツ」に差し掛かった時
「もう終わってしまうんだ」と少しさびしくなった位です。

(ま、その後、画像が1組「飛んで」いて
心臓バクバクのトラブル発生・孤軍奮闘の事態になるんですが・・・
そこは知っている人だけ笑ってください。)


いつもいつも同じ言葉しか出てこないのですが、
でも今回もやっぱり

【支えてくださったすべての皆様に感謝いたします】

ありがとうございました。