ひびきの会の舞台は終わりました。
優雅なクラッシック、夢のくるみ割り人形。
だが、私にはもう一つ
越えなくてはならない課題があったのです!
それは!
「窯小屋の屋根修理!!」
窯小屋とはこれです。

トタンなので数年毎に塗装の必要があり、
実際塗ってもいたのですが、
ひざを痛めた後、放置した間に錆が進行。
煙突周りの雨漏りが、深刻な状況に。
窯焚き時には屋根上を歩くのですが、
錆びて腐っていると
踏み抜いて落下してしまう危険も。
業者さんに頼むと、
「全て建て替え」になってしまうと思われ
自力更生しかない様子。くくく・・(←苦悩する音)
夏の個展が終わったら対策をする、と決めておりました。
10月ごろからいろいろ調べ、トタンより錆びにくいと評判の
「ガルバリウム波板」で張り替えることを決めました。
長さ4mもある資材の購入は、輸送手段も重要。
届けてくれる業者の捜索。幸い市内のビバホームにそのサービスが。
11月末に材料を買い、カット等先行作業を。
12月 3日に屋根をはがし始め、
4日は雨の予報が急に出たため仮止めして休止。
あとは晴天、5日から10日までぶっ通し作業で完了しました。
作業だと思えば単純苦労なのですが
アスレチック 兼 とび職ごっこ 兼 パズル 兼 工賃稼ぎ♪
そう思えば「ミッションクリアのゲーム!」
レジャーに分類することもできます。
要は気の持ちよう、考えようですよね(強がり)
アスレチックととび職、工賃については自明なのでよいとして、
パズルについてちょっと書きます。
この作業でのパズル要素は、
作業手順をあれこれ考える事です。
もちろん普通に必要材料を測り出したり、
煙突周りの設計を考えたり、考える作業は必要です。
でもそのほかに、
素人だからこそ考えなきゃならないことがあるんです。
例えば、トタンをはがす順序を考えないと
「はしごへ戻れない→降りられない!」事態になるって事は
ちょっと想像していただけばお分かり頂けると思います。
私は高所作業用の足場道具を持っていませんから、
今の屋根をそのまま作業足場として使わなくてはなりません。
「トタンをはがす前に、そのトタンを足場に、
トタンの下にある垂木と番線を【新しいもの】に入れ替える」
これが一番難しいパズルでした。
また、完全家内作業なので、
「二人だけ、時には一人で作業ができるようにする」
3m以上の高さなので、材料を運ぶだけでも考えないと
頭の上に波板が降ってくる事態になります。
そのほかにも、
「足場ごと強風で飛ばされる」とか、
「屋根ごと滑り落ちる」とか・・・
良く考えずに動くと、
実にバラエティに富んだ労働災害が待ち受けるパズルなんです
・・・くくく。
ホント、どんなパズルゲームよりスリリングでした♪
時々冷たい強風にあおられつつも
秩父の雪雲・浅間の噴煙を眺めながら
とにもかくにも予定通り完了しました。
こんな屋根だったのが


こんなにピカピカ。
煙突周りも処理成功みたい

もう雨の日でも安心です。
(工事詳細については長くなりますので、
参考に知りたいという人だけ見て頂けるように
記録を制作中です。出来上がったらリンクを貼ります)