家で飼っていた(?)走る動物は
ちょっと遠くの大学に一人暮らしに出した。
文化祭、来年のアパート探し、
古くからの友人の息子さんも同じ大学にいるから
誘い合って合う約束もある。
出来れば私の両親も連れて観光も加え、泊まりで行きたい。
そこで、問題は猫の心臓だ。
愛猫 グルニャン 7歳 おんニャのこ
愛称 グニャ子、グーニャン、グニャグニャミョミョーン、にょにょこ
ニョニョリ、ニョリ子、グニャグニャピユーン、ピユーン子ちゃん
ぐるぐるにゃん子ちゃん ・・・その他溺愛呼称多数。
この猫について家族になった経緯は以前書いた(気がする)ので略すが、
小5だった子供が自分の猫として世話をする約束で家族になった。
以来、
反抗期ガキとの不毛な日々を【ふわふわの毛】を以て癒し、
硬直する夫婦の危機を【ぷにゅぷにゅの肉球】を以てやわらげ
我が家の平和に貢献してきた。
異変が起きたのは3年前2013年の5月。
走る動物が高校に入り、落ち付いたあたり。
数日機嫌の悪かったグルニャンの呼吸がおかしいと気付き、病院へ。
(以下、病状になります。
読むとつらくなる方、読みたくない方は下の
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スクロールしてください)
即救急扱い、酸素吸引、
麻酔が命を奪いそうだからと麻酔なしで肺に注射針。
押さえつけられながら肺の水を抜かれるグルニャ。
抜いても抜いても出てくるスイカの汁のような水、水、水。
超音波での検査。先生の話。
生まれつき心臓の弁がどちらも不完全だったらしいという事
がんばって生きてきたけれど、オーバーワークの心臓から外に水が漏れている事
胸にたまったその水が、肺を浮き袋のように押し上げて圧迫し
呼吸困難を引き起こしていた事、
腹筋で横隔膜を上下した【努力呼吸で】しのいでいた事。
(詳しい病状ここまで)
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すでに心臓は疲弊してくたくただという事
対処療法しかなく、先に限りがあると言う事・・
とりあえず明日へ、一緒に明日に行こう、と言いながら一日一日。
呼吸を数え、薬を与え、電気あんかや断熱材を工夫して寒さを防いだ。
もうだめかと思う事も何度かあったが、
そこは筋金入りの奇跡生存猫である。
今年7歳、めでたく「高齢期」に達する事が出来た。
猫とは関係なく
飼い主である走る動物は成長し、通過儀礼的重要行事は次々とやってきた。
家を空けるたび、子供は猫に声をかけていたものだ。
「帰ってくるまで生きていてね」
そうやって、関東大会、インターハイを決め、推薦資格のかかる全国大会を超え、
大学受験を超え・・大学生になり、本格的に家を出た。
・・もう、いいかな、書いても。
発病から3年と4カ月。やっと猫の事を書く気持ちになった。
今後は折にふれ、猫の心臓の事も書いていこうと思う。
明日もグニャが甘え声で起こしに来る事を願いながら、
どうやってあの山へ出かけたものか、
思いを巡らせている。